日清食品「完全メシ」推奨販売でタッグ/スギ薬局

2022年10月13日

「完全メシ」を重要な商品に位置付け、取り組みを開始

  スギ薬局は同社の「トータルヘルスケア戦略」の実現に向けた重要な商品として、日清食品の「完全メシ」の販売を通じた試験的な取り組みをスタートすることを明らかにした。

 現在、スギ薬局は全国約1,150店舗で「完全メシ」を販売しており、特設売場の設置やデジタルサイネージによる告知のほか、店舗に駐在する管理栄養士による店頭接客を通じた推奨販売も実施。

  また、「スギ薬局アプリ」の約1,000万ユーザーに対して「完全メシ」に関する情報を配信していくほか、将来的には同アプリの購買履歴や行動履歴に関する情報に基づき、「完全メシ」に対して潜在ニーズを持つ生活者とダイレクトなコミュニケーションを図っていく。

両社の「トータルヘルスケア戦略」と「現代の食の課題解決」が合致

 スギ薬局は、人々のライフステージを「セルフケア領域」「医療・服薬領域」「介護・生活支援領域」の3つに分け、それぞれのステージで顧客の状態に合わせ、リアルとデジタルを融合させて最適な商品・サービスを提供する「トータルヘルスケア戦略」を推進している。

 また、日清食品は、オーバーカロリーによる肥満や「隠れ栄養失調」の増加をはじめとする「現代の食の課題」を解決したいとの思いから、見た目やおいしさはそのままに、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全バランスを実現した「完全メシ」シリーズを展開しており、今回スギ薬局の「トータルヘルスケア戦略」と日清食品の「現代の食の課題解決」が合致した取り組みとなる。

  今後は、スギ薬局と関係の深い「健康保険組合」や「医療機関」でも、加入者や利用者に対して「完全メシ」の推奨をしていくほか、スギ薬局で働く従業員の健康および〝Well-being〟の向上を目指して、スギ薬局本社の社員食堂に「完全メシ」を導入する予定。

 一カ月で100万食突破。冷食追加し通販にも注力

「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」

 日清食品の「完全メシ」シリーズは2022年5月30日に発売。「完全メシ カレーメシ 欧風カレー」「同 豚辛ラ王 油そば」「同 グリーンスムージー」「同 バナナスムージー」「同 大豆グラノーラ60g」は発売約一カ月でシリーズ累計出荷数100万食を突破。

 一般流通のみならず、6月にはインターネットショッピングモール「楽天市場」に「日清食品公式ストア楽天市場店」をオープンし、チャネル拡大および顧客接点を増やしている。

 8月には老舗パンメーカーの木村屋總本店と共同開発した「完全メシ あんぱん」をオンラインと直営店で発売。9月には「冷凍 完全メシ」シリーズ5品(かつ丼、牛丼、欧風ビーフカレーライス、ボロネーゼ、汁なし担々麺)をオンラインストア限定で新発売するなど、共同開発・ラインアップ拡充を積極的に行っている。

 この度のスギ薬局とのタッグは一般流通チャネルとの初の取組となり、メーカーにとっての食提案の場としてドラッグストアの役割が高まっていることの証左と言える。

 

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