最先端の研究開発施設イノベーションセンター完成/三生医薬

2022年12月2日

今村代表、「静岡発のグローバル企業を目指す」

 三生医薬(静岡県富士市、☏0545-73-0610)は11月24日、イノベーションセンター発表会を開催した。

 同発表会では、2部構成で行われ、イノベーションセンターと同社が開発した新製剤技術「ユニオーブ」の紹介が行われた。

 イノベーションセンターは、同社南陵工場に隣接し、生産・品質部門の連携を強化している。施設内は、1階が医薬品GMPに適合した「ユニオーブ」製造エリア、2階がカフェラウンジのようなオープンな環境でイノベーションを促すオフィスエリアとこれまで各施設に分散していた製剤技術や原料開発などの研究開発を集結したラボエリアに分かれている。

今村朗代表取締役

 第1部では、今村朗代表取締役が「イノベーションセンターでは、オープンイノベーションを促すクリエイティブなディスカッションができるスペースを設けました。ここから最先端のイノベーションを発信し、静岡発のグローバル企業を目指していきたい」と熱い思いを述べた。

 今回詳しい解説が行われた「ユニオーブ」は、造粒やコーティングによらない被覆粒子で、体内吸収性の向上、大腸送達が可能、苦みのマスキング効果、安定性の向上など原薬の弱点をカバーし、これまで経口摂取など注射に以外の投与が難しかった薬物の錠剤化が期待されている。その生産設備には、高薬理活性物質に対応する最高レベル(レベル6)のアイソレーター、自由度の高いカスタム設備、生産管理に最新鋭の生産支援システムを導入している。すでに10以上のさまざまな化合物で製剤化を確認済み。ヒトでの薬物動態も確認している。ミニスケールから製造可能で、異品種の同時並行生産も可能となっている。

  第2部では、静岡県立大学薬学部の尾上誠良教授から、ユニオーブに適した薬物として、

①吸収性が低い薬物 ②遺産で壊れやすい薬物 ③大腸送達が必須な薬物

などが挙げられ、それらの評価試験が公開された。

 その後のパネルディスカッションでは、顧客のニーズやメディカルニーズに適した形で当てはめていくことがユニオーブの活用に大切であることなど、活発な議論が行われた。