新素材「Mycon San」を上市/ヤヱガキ醗酵技研

2022年12月21日

グルコン酸含有米発酵エキス「Mycon San(マイコンサン)」

 ヤヱガキ醗酵技研(兵庫県姫路市、☏079-268-8070)では、7種の穀物原料を麹菌で発酵させた「多穀麹」のほか、新たに米麹をグルコン酸菌で発酵させたグルコン酸含有米発酵エキス「Mycon San(マイコンサン)」の取り扱いを開始している。

 新素材の「Mycon San」は、ビフィズス菌を増殖させる有機酸として注目されているグルコン酸を40%以上含有。後味のない柔らかい酸味がある一方、刺激臭が全くなくフレーバーを引き立てる特徴から、健康訴求だけでなく〝発酵〟というストーリー性を生かした天然の酸味料代替食品素材としても活用でき、クラフトコーラなど飲料全般や発酵ソースなどの調味料、ゼリー製剤などの製品に最適だ。

 また、呈味性にも特徴があり、先味に深みを与え、後味に持続性のある旨味を与えることも確認されている。同社のヒトによる体感アンケート調査では、グルコン酸を3g/日に相当する量の「Mycon San」を2週間摂取し、体感について確認したところ、「腸内環境の改善」が約44%、「睡眠の質の改善」が約37%、「疲労感の改善」が約46%というアンケート結果が出ている。

 一方、「多穀麹」は7種の穀物として、大麦、あわ、ひえ、きび、タカキビ、紫黒米、米を使用。これらの穀物を麹菌で発酵・粉砕していることから、麹菌が産生する高い酵素活性を有しており、でんぷんやタンパク質の分解力に長けている。

 同社では、生菌タイプの「多穀麹50M」と、酵素活性を維持したまま殺菌・微粉砕化した「多穀麹BF」をラインアップ。打錠やカプセルなどの剤形が人気で、天然由来の植物性でかつ麹という日本の伝統素材のイメージの良さなどから、国内だけでなく海外向けとしても引き合いが増加しているという。

 「多穀麹50M」は、体脂肪蓄積の抑制効果やビフィズス菌や乳酸菌などが増加し腸内細菌叢が改善されたことが確認された。

 「多穀麹BF」は、酵素活性を維持したまま殺菌しており、生菌の対応が難しいユーザーのニーズに答えている。「多穀麹50M」とともに一般食品にも用途に合わせた幅広い活用が期待できる。

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