健食、化粧品事業は承継し、海洋深層水は対象外

　オリックスは昨年より進めていたディーエイチシー（ＤＨＣ）買収について、９１・１％の株式を取得し、子会社化したことを１月３１日に発表した。オリックス側は残りの株式取得も進めており、概算で３０００憶円に達することも明らかにした。

　オリックスは今回の子会社化の理由として、ＤＨＣが業界を代表する大手化粧品・健康食品メーカーとして長年の実績を持っていることで国内で高い知名度を有していること。そしてバラエティー豊富な商品ラインアップなどにより、利用者が商品を探す購買の楽しさを提供していることが、幅広い年齢層に支持されていることを挙げている。

　オリックスは、医療機器販売会社イノメディックス（東京都文京区）、製薬会社の同仁医薬化工（東京都中野区）への出資等を通じてヘルスケ ア事業に注力してきた。これに加え、ＤＨＣ買収が、ヘルスケア分野におけるネットワーク拡大に寄与するものととらえている。

　なお、オリックスが事業を承継する分野は化粧品、健康食品、海外事業、出版翻訳、ビール製造など。その一方でリゾート関連、海洋深層水事業などは承継しない方針だ。