国産カニ殻の高グレード「キトサン」を供給/甲陽ケミカル

2023年2月27日

健食・一般食品・化粧品・医療用品など活用幅が広いキトサン

甲陽ケミカル(大阪市北区、☎06・6365・1666)は創業以来、甲殻類由来の素材としてキチン・キトサン、グルコサミンを主軸とした原料供給を行っている。

 キトサンは人の消化酵素では分解されないカチオン性の食物繊維の一種。血清コレステロール値の改善、脂肪吸収阻害、血圧上昇抑制、血中尿酸値定価作用などの生理機能が認められることが報告されており、健康食品や一般食品はもちろん、医療用品や化粧品、工業用など活用の幅広さが特長だ。

 同社が工場を構える鳥取県境港市で水揚げされる国産のカニの殻から得られるグレードの高いキトサンは、主に粉末状で供給され、スティック顆粒やソフトカプセル状のサプリメントに応用されている。自社製品では「コーヨーキトサン」を展開しており、消化を助けるアリシン、燃焼サポートのビタミンB2、免疫賦活が期待できるキトサンオリゴ糖を加えた認定健康食品として、キトサンの素材活用の実例を示している。

食事で摂取されたキトサンは肝臓でコレステロールから生成される胆汁酸と結合し、便と共に排出される。これにより体内で胆汁酸を作る原料となるコレステロールの使用が増加し、結果的に血液中のコレステロールが減少することになる。

同社のキトサンは圧倒的に食品使用の構成率が高く、その品質の高さが支持を集め、高い汎用性とエビデンスにより機能性関与成分としての期待度も高い。

「食事制限やカット系のサプリメントではなく、天然素材のキトサンの摂取でダイエットに取組めるため、ニーズが拡大しています。特にヒトの消化液では消化されない水溶性の食物繊維であることから女性のダイエットニーズにも対応可能ですし、腸管内を移動しながら様々な機能を発揮することが期待され、ダイエットを網羅的にサポートする素材です」と担当者は語る。

 同社では、ヒトの健康に資する素材の活用、研究はもとより、素材を活かしたペットのヘルスケアといった新たなニーズの掘り起こしを行っている。キトサン含有のペットフードで猫のお通じの改善や、メダカなど水生生物の餌、キトサンの凝集力を基に飼育水の水質改善にも用いられている。

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