商品開発ラボを生かしプロテインOEMに注力/東洋新薬

2023年3月28日

味や溶けやすさなどをその場で確認でき高評価

 東洋新薬(福岡市博多区、☏092-411-3555)は、同社本部と同等の能力を持つ商品開発専用のラボ「クイックラボ渋谷(QLS)」を生かし、プロテインのOEM事業が好調だ。

QLSではその場でサンプルを試作し、すぐに確認できる

 QLSでは、顧客と一緒に商品の試作を行うことができるため、その場で味や色、香りなど製品の状態を確認できる。商品・処方開発専門のスタッフが常駐しており、その場で商品開発時の悩みなども解決することで、従来の製品化までのリードタイムを格段に短縮することができる。プロテインのリアルな味や溶けやすさをすぐに実感し検討できるため、クライアントから高い評価を得ている。

 近年プロテイン市場が拡大傾向にある中、同社でもプロテインの受注が増加しており、同ラボを活用することで、これまで以上にスピーディーな対応ができるようになり、プロテイン製造の問い合わせがより増えていた。

 同社では、これまで青汁などの製造で培った粉末製造のノウハウや知見を生かし、プロテインの飲みやすさ、溶けやすさ、味といった課題にもスムーズに対応できることも強みになっている。現在はさらなるサービス向上に向け、マスキングや臭いなどに関して原料メーカーなどと密に情報を共有し幅広く配合原料の特性の把握を進めている。QLSの担当者は、「プロテイン製造を強化し、プロテインの市場拡大に貢献していきたい。将来的にプロテインなら東洋新薬と思ってもらえるよう努めていきたい」と話す。

 QLSでは、実際に製造する工場に近い環境を整えており、各種評価・検査に使用する機器は、同社の本部で使用している機器と同じものを揃えており、打錠などの物性(表面の硬さや形状など)の数値も検査することができ、ラボで試作した商品の評価やエビデンスの取得ができる点も強みとなっている。


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