コラーゲン拡販に注力/ニッピ

2023年6月12日

 ニッピ(東京都足立区、℡03・3870・2248)は、長年にわたるエビデンス研究をもとに美容、スポーツニュートリション、高齢者向けなど多彩なシチュエーションでのコラーゲン提案を積極的にすすめている。「肌」に関する機能性表示にも対応、免疫関連研究も注目される。

 美容関連で人気の高いコラーゲンであるが、同社ではコラーゲンの幅広い可能性を追求すべく、これまでに、ヒト試験での膝関節機能改善、骨密度増強、筋力上昇、紫外線による紅斑軽減など多数のエビデンスを蓄積してきた。

 モデルラットを用いた褥瘡治癒促進効果研究では、対照群(クエン酸水溶液摂取)に比べてコラーゲンペプチド摂取群は治癒日数が有意に短縮。褥瘡治癒の指標である創面積比の総和も有意な低値を示し、明らかな治癒促進作用が確認された。既に褥瘡の治癒促進報告のあるアルギニンと同等、もしくはそれ以上の作用を示す可能性も示唆されており、褥瘡に対するコラーゲンの機能性は一般社団法人日本褥瘡学会が発行する褥瘡ガイドブックにも掲載されている。

 機能性表示においては「肌を紫外線刺激から保護するのを助ける」、「肌の弾力性の維持」のヘルスクレームで受理実績を持つ。届け出希望の顧客へのシステマティックレビュー提供などサポート体制も整えた。なお、免疫に関する研究での機能性表示を視野に入れた取り組みも進んでいる。

 独自コラーゲンペプチドブランド「Collagenomics(コラゲノミクス)」シリーズならびにフィッシュコラーゲンペプチド「CQT」シリーズの提案にも注力する。

 Collagenomicsは、アミノ酸のプロリン(Pro)とヒドロキシプロリン(Hyp)のジペプチド「Pro‐Hyp」を高含有で規格化した「DFF‐01」と、ショウガに含まれるたんぱく質分解酵素によって製造され、従来の製品には含まれなかったトリペプチド「X‐Hyp‐Gly」を高含有する「GFF‐01」を提案。日本や米国、中国などで製法特許を取得済だ。

 CQTシリーズは、ハラル対応品など魚由来原料を広く用意している。