ショウガ麹、体温維持以外の機能性にも期待/ヤヱガキ醗酵技研

2023年7月7日

ショウガを麹化することで多様な機能性を発揮

 ヤヱガキ醗酵技研(兵庫県姫路市、☏079-268-8070)では、独自の技術でショウガを麹菌で発酵させたショウガ麹をラインアップしている。

 今年2月に、ショウガ麹に含まれる6-ジンゲロール、6-ショウガオールを関与成分として、「気温や室温が低い際に、末梢部位の体温を維持する」の表示で機能性表示食品の届出が受理された。関与成分の目安摂取量は、6-ジンゲロール1.75mg、6-ショウガオール0.6mg。

 ショウガ麹の分析調査では、一般的なショウガや米麹より酵素活性が高く、タンパク質分解効果が優れていることを確認している。またショウガ麹は一般的なショウガと大きく異なる点として、ショウガを麹菌で発酵させることでショウガに含まれるジンゲロールの一部をショウガオールに変換し、機能性をさらに向上させている。ショウガ単体では発揮できない麹化による機能性も有していることが大きな強みとなっており、体温維持効果だけでなく、乳タンパク質とショウガ麹の熱産生相乗効果、骨代謝改善効果、脂肪蓄積抑制効果なども確認している。

 また、高い酵素活性を有していることから、食肉を柔らかくする際に使う塩麹などの代替品としても採用でき、冷え性や骨粗しょう症といった女性の健康課題への対策としても期待できる。

 同社は、8月2~4日に東京ビックサイト東展示棟で開催される「国際発酵・醸造食品産業展」に出展予定。ショウガ麹以外にも、多穀麹やプロファイバーなど、さまざまな発酵原料をラインアップする。今後は麹によるさまざまな効果とショウガの持つイメージの良さも含め、幅広い分野に提案を強化していく方針だ。


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