【解説】アスパルテーム、発がん性可能性リスト掲載へ

2023年7月19日

推奨量を守れば健康被害はないとの見解も

世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は7月14日、人工甘味料の一つである「アスパルテーム」を「ヒトに対する発がん性を持つ可能性」があるとしてリストに掲載すると認定した。一方でWHOと国連食糧農業機関(FAO)の合同専門家委員会(JECFA)は、アスパルテームが有害だと確信できる証拠はないとして、今までの許容摂取量を引き続き推奨した。今回の結果によって国内の産業界にもたらす影響はあるのか専門家の見解と共に解説する。

5月にはダイエット効果が認められず

アスパルテームは、高甘味度甘味料として120以上の国で1万品目を超える食品・ダイエット食品・医薬品などに使用されている人工甘味料。その甘味は砂糖の160~220倍の甘さを保持するとされており、カロリーゼロを謳ったダイエット飲料や、菓子など多くの加工食品の甘味付けとして使用されている。

 アスパルテームは以前から度々問題視されており、WHOが5月に発表したガイドラインでは、人工甘味料を含む非糖質甘味料は、3か月などの短期の使用では体重やBMIを下げる効果が期待されるが、6~18カ月の長期だとこの効果は見られないと発表した。他にも人工、天然問わず全ての甘味料の摂取を減らすべきだと注意喚起されてきた。

WHOとJECFAで異なる結果に

今回の件は、6月29日にロイターが報じ、その後のIARCのホームページによると、・・・・・


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