ローヤルゼリーの造血幹細胞数増加作用を確認/山田養蜂場

2023年7月24日

 ローヤルゼリーを中心に、200以上の各種ミツバチ産品の開発・製造・販売を行う山田養蜂場(岡山県鏡野町、℡0868・54・1971)は、ローヤルゼリーに血中の造血幹細胞数を増加させる働きがあることをヒト試験で確認。科学雑誌で公開している。

 同社では、加齢にともなう減少で貧血による障害や感染症リスクを高める可能性が示唆されている造血幹細胞について、「機能を回復させることが、加齢にともなう免疫力低下やQOL低下を改善する手立てのひとつとして注目されている」と着目。これまでに確認されてきたローヤルゼリーの働き(血管機能低下改善や更年期症状にともなう不調改善など)は、幹細胞を起点に作用しているのではないか、との仮説のもと、血中造血幹細胞数を指標としてローヤルゼリーのヒト幹細胞への影響を評価した。

 まず、試験対象者選抜のため、25~74歳の被験者190人の造血幹細胞数を測定したところ、加齢にともなう造血幹細胞数の減少が示唆された。

 そのうえで、血中の造血幹細胞数が少ないヒトを対象に、ローヤルゼリー摂取群(生換算3600mg/日)とプラセボ群に分けて4週間毎日摂取させたところ、ローヤルゼリー引用群はプラセボ群と比較して、血中造血幹細胞数が増加したことが明らかとなった。【グラフ】

 同社によると、臨床試験においてローヤルゼリーが幹細胞へ働きかけることが確認されたのは世界初で、その研究結果は1月13日発行の「エビデンス ベースド コンプリメンタリー アンド オルターナティブ メディシン」に掲載されている。