クリルオイルに新知見/アーケル・バイオマリン・ジャパン

2023年9月22日

日本人対象の試験で肌バリア機能の確認

 アーケル・バイオマリン・ジャパン(東京都港区)では日本国内でのクリルオイル供給を本格的に展開している。

 同社では「SUPERBAクリルオイルシリーズ」の原料を展開し、国内での採用も進んでいる。テレビショッピングの販路で展開するサプリメントは体感の良さも好評で60~70代の女性を中心にリピート客が増えているという。

 また、クリルオイルの研究に注力し、新たに日本人の肌に対する知見が得られた。最新の研究では、30~65才で右前腕内側のTEWL(経皮水分蒸散量)が15~30g/㎡/hの男女を摂取群とプラセボ群に分けて試験を実施した。「SUPERBAクリルオイル」含有の食品を12週間継続して摂取してTEWL、オメガ3指数などを測定した結果、TEWLの有意な低下を確認。これにより日本人において初めてクリルオイルによる肌バリアの機能が明らかとなった。

 代表取締役のアネッテ・山本ハンセン氏は「これまで欧米の人を対象とした肌試験を3回実施してきたが、今回新たに日本人を対象とした肌試験でも有意な結果が得られた。この結果を基に、人種を問わず肌への健康効果が期待できることを広くアピールしていきたい」と話す。

 また、別の素材と組み合わせることで吸収性や水溶性を高める働きがあるため幅広い用途が期待されている。

 同社ではこうしたクリルオイルの幅広い用途や機能性の認知度を高めるため広報活動に注力し、10月4日から開催される「食品開発展2023」に出展する。10月5日には第9回クリルオイル研究会で「フェムケア領域におけるクリルオイルの可能性」をテーマとした講演が行われ、クリルオイルの研究で得られた知見を発表する。


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