エイチ・ホルスタイン/ティムットペッパー由来の新素材

2023年10月12日

脳機能改善、eスポーツ向けに提案

 エイチ・ホルスタイン(東京都千代田区)は、新素材として臨床試験で認知機能改善を確認しているスイス・ミベールバイオケミストリー社製のティムットペッパー由来「サラペップNu」を上市した。

 ティムットペッパーはミカン科の植物で主にネパール南部やヒマラヤが原産。グレープフルーツに似た華やかな香りと味わいが特徴で、その果皮は中国、ネパール、ブータン、チベットの料理で伝統的にスパイスとして用いられてきた。また、英国BBCで2018年の新しい食のトレンドとして紹介されるなど欧米でスパイスとしての人気も高まっており、肉料理からデザートまで幅広く利用されているという。

 新素材「サラペップNu」は、活性成分ヒドロキシ‐α‐サンショオールで規格。MCTオイルで抽出したオイルタイプとエタノール抽出で粉末化したパウダータイプの2種類を展開する。健康な成人81人(平均年齢42.4歳)を対象にした臨床試験(無作為化、二重盲検、プラセボ対照)では、「サラペップNu」(オイルタイプ2800mg/日)摂取群はプラセボ群と比べて、単回摂取でもすべての注意仮題の反応時間が有意に速くなったほか、ワーキングメモリと注意力を測定するテストであるRVIPの精度が向上した。また、長期摂取(56日間)ではすべての認知課題において有意に速いパフォーマンスを示したほか、精神的疲労の減少が確認された。

 エイチ・ホルスタインではこうした臨床データをもとに認知機能改善のほか、オフィスワークやeスポーツといった用途に向けて提案していく。