関節・肌弾力の機能性表示で多くの実績/一丸ファルコス

2023年10月17日

一般消費者に向けた啓発プロジェクトにも注力

一丸ファルコス(岐阜県本巣市:ichimaru.co.jp)は主力素材の青森県産・サケ鼻軟骨由来「プロテオグリカンF」について、関節ケア及び美容向けで提案を強化し、年間供給量は好調に推移している。

機能性表示食品においては、「膝関節の可動性サポート/関節軟骨の保護/ひざの動きの改善」「肌弾力の維持」などのヘルスクレームで届出受理件数を伸ばす。

同社ではプロテオグリカンに関する機能性を追求し続け、さまざまなエビデンスを明らかにしてきた。関節に関しては、膝関節痛を有する健常な40~70代の被験者にプロテオグリカンFを50㎎/日(プロテオグリカンとして10mg/日)を24週間経口摂取させ、その前後で軟骨変性を評価。膝関節の荷重部中央をMRIにより撮影し、T2マッピング(変性コラーゲン観察)を実施した結果、軟骨中の変性部位の減少が見られた。また、T1ρマッピング(プロテオグリカン濃度観察)では、軟骨中のプロテオグリカンの増加が認められた。さらに、疼痛評価(VAS)及び膝機能評価(JKOM)では自覚症状の改善を実証した。

新たな弘前大学との研究では、ヒト臨床試験においてプロテオグリカンF摂取での花粉症やハウスダストに対するIgE抗体の減少、目の痒みや鼻水などの症状の改善が見られた。

また同社では、一般消費者をターゲットにプロテオグリカンの認知拡大を狙った啓発プロジェクトにも注力している。「プロテオグリカン2週間ハリツヤ肌プロジェクト」では、①プロテオグリカン摂取②ハリツヤの“ツボ”マッサージ③たこ焼きんトレといった大切な日に向けたメソッドを提案し、インフルエンサーを通してプロモーションを強化中。

プロテオグリカンFは水溶性であるため錠剤のほか、ドリンクなどにも使用されている。コーシャ及びハラルなどの認証も取得し、海外への展開にも注力している。 同社はSDGsの観点からアップサイクル素材の開発を進めているが、プロテオグリカンもその一つで、産官学連携によるこの取り組みが高い評価を得ている。