オーラン油、肌・血糖値で機能性表示の準備/シー・アクト

2023年10月24日

アイケアや抗疲労、認知機能なども視野にさらなる研究

 シー・アクト(東京都千代田区、☏03-6268-0040)は、国産の微細藻類オーランチオキトリウムから抽出した「ペンタデシル含有オーラン油」の原料供給を行っている。

 同社では、これまでにペンタデシル含有オーラン油の機能性に関するさまざまな研究を行い、エビデンスの強化に努めている。今年発表した論文では、ヒト臨床試験にて血糖値の安定化を確認(ペンタデシル摂取量12mg/日、12週間)。また、肌の弾力・水分蒸散量・肌の保湿の改善、真皮層の肌強度(コラーゲン密度)の増加を確認(すべてペンタデシル6mg/日、12週間)。年内中には機能性表示食品の届出を行う予定だ。

 そのほかにも、経口摂取にてシワの改善も有意差を確認(ペンタデシル6mg/日、8週間)しており、こちらの論文は10月中に学術誌に掲載される予定だ。また、糖尿病マウスを用いた試験にて、糖尿の状態改善と血糖値の上昇正常化なども確認。今年8月に国際学術誌にて掲載された。

 同品は、ペンタデシルの摂取目安量が6~12mgと非常に少なく、極めて安定的でpH変動にも強い。耐熱性にも優れていることから製剤化しやすく、サプリメント剤形のほか、ゼリーやドリンク、グミといった一般加工食品まで適用範囲が幅広く、化粧品用の規格も用意している。

 基原料となるオーランチオキトリウムを国内で陸上養殖しているため、供給が安定していることも強みとなっている。

 機能性成分となるペンタデシルは、ペンタデカン酸を主に含有する脂質で、〝小胞体ストレス〟を緩和する作用が確認されており、心臓病、慢性炎症、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、すい臓がん、非アルコール性脂肪性疾患、慢性閉塞肺疾患などへの関連性が指摘され、さまざまな疾病に対する機能性が期待されている。

 「ペンタデシル含有オーラン油」が食品に含まれる奇数脂肪酸の起源でもあり、健康を維持していた油脂として認められることも期待している。今後も研究には力を入れていく方針で、アイケアや抗疲労、アルツハイマー型認知症関連などの試験も計画している。


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