焼津水産化学、NAGの提案強化

2023年11月20日

今年10月に工場をリニューアルし、生産キャパは従来の1・3倍へ

 静岡県焼津市に本社を構える焼津水産化学工業では“膝関節の悩み改善”と“肌のうるおい”の2つのヘルスクレームで機能性表示食品の届出受理実績を持つ天然型のN-アセチルグルコサミン(NAG)素材「マリンスウィート」を供給している。 豊富なエビデンス、品質と味の良さなどが支持され、機能性表示食品での採用が増える中、同社はNAGの増産を目的に自社工場を拡張。今年10月リニューアルした工場が本格稼働し、生産キャパも従来の1.3倍となり、「マリンスウィートYSK」のさらなる拡販に努めていく。

「マリンスウィートYSK」は、膝関節に関する臨床試験で「JOAスコア」(日本整形外科学会変形性膝関節症治療成績判定基準)を指標にした質の高いエビデンスを取得していること、水溶性および熱安定性に優れていること、日本国内での採用実績、グルコサミン塩酸塩よりも少ない配合量で商品設計できることなどが特徴。ほのかな甘みといった味の良さも好評で、機能性表示食品においてもサプリメントのほか飲料、ゼリー、お菓子などさまざまな商品で採用されている。最近では関節と肌とダブルヘルスクレームの機能性表示食品も増えている。

 また、研究開発型企業である同社ではNAGの新知見に向けた研究も進めており、顧客へのNAG素材の情報提供などのサービスにも力を入れている。現在、関節、肌に続く新たなヘルスクレームでの届出受理も視野に入れている。

 機能性表示対応ではこのほか、BMIの低下をサポートするダイエット向けの海藻分解物「マリンフコース30」、国内では尿酸値にアプローチする機能性表示食品、海外では中国越境ECの分野で伸長している尿酸値上昇抑制の海洋性アンセリン「マリンアクティブ10」を供給している。