オーラン油に抗疲労作用を確認/シー・アクト

2024年1月10日

肌・血糖値に関しては機能性表示食品の届出進める

微細藻類・オーランチオキトリウム

 シー・アクト(東京都千代田区、☏03-6268-0040)が原料供給を行う国産の微細藻類オーランチオキトリウムから抽出した「ペンタデシル含有オーラン油」のパウダータイプが、今春上市を予定しており、2024年大きな期待が寄せられている。

 昨年、ヒト臨床試験にて血糖値の安定化(ペンタデシル摂取量12mg/日、12週間)、肌の弾力・水分蒸散量・肌の保湿の改善、真皮層の肌強度(コラーゲン密度)の増加を確認(すべてペンタデシル6mg/日、12週間)。

 そして、今回新たに抗疲労効果も確認した。抗疲労に関しては、モニター20人による臨床試験を実施。アンケート項目によっては、早くて1週間で有意差を確認するなど、高い体感性を期待させる結果となっている。同社では肌及び血糖値にて機能性表示食品の届出を進めていく方針だ。

 同品は、ペンタデシルの摂取目安量が6~12mgと非常に少なく、極めて安定的でpH変動にも強い。耐熱性にも優れていることから製剤化しやすく、サプリメント剤形のほか、ゼリーやドリンク、グミといった一般加工食品まで適用範囲が幅広く、化粧品用の規格も用意している。機能性成分となるペンタデシルは、ペンタデカン酸を主に含有する脂質で、〝小胞体ストレス〟を緩和する作用が確認されており、心臓病、慢性炎症、2型糖尿病、メタボリックシンドロームなどさまざまな疾病に対する機能性が期待されている。

 同社では、そのほかにも独自の原料をラインアップしており、昨年10月からニュージーランド産の白身魚・ホキの未利用肝臓から抽出した肝油「ホキオイル」の供給を開始。オーラン油と同じくペンタデカン酸を多く含み、DHA・EPAなども含有している。ドレッシングやパン、レトルト食品など一般食品用途にも扱いやすい製品となっている。

 また、現在セラミド含有米粉を発酵、GABAを高含有する食品「GABAセラミド」も開発中。セラミドを機能性表示に対応できる量だけ使用すると、GABAのすべての機能性表示に対応できるという新素材で、今春の上市を目指し進めている。


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