今井眞一郎教授が新たな抗老化に関する論文を発表

2024年2月22日

6年がかりで行った研究が完結、Cell Metabolism誌に論文が掲載 NMNにも大きな期待

 NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)研究の第一人者として名高いワシントン大学の今井眞一郎教授が1月9日、抗老化に関する研究において新たな発見をし論文掲載されたことを発表した。

 今回掲載された論文は、視床下部に存在する新しい神経細胞群〝DMHPpp1r17ニューロン〟を同定し、その神経細胞群が、視床下部と脂肪組織の間に形成されている老化・寿命を制御しているフィードバックループを制御する重要な枠割を果たしているということを明らかにした。

 また哺乳類において、初めて特定の神経細胞群を活性化させることで老化を有意に遅らせ寿命を延長させることができたことも重要な点として記されている。今回の研究で報告されているPpp1r17神経細胞は、ヒトにも同じものがある。

 今井教授は、今回のマウスでの研究で特定の回路を操作することによって、人為的に老化を遅れさせ、寿命を延長させることができることが証明されたことにより、ヒトでも同じように働いている可能性も十分考えらえるとしている。また、NMNがこのフィードバックループの働きを維持するために重要な作用を持つことも十分に予想されるとして、今後の研究への大きな期待を感じさせる内容となっている。

 本研究は、Cell Metabolism誌に、まずはオンラインにて先行掲載された。


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