ナノリポソーム化技術に注力/金秀バイオ

2024年4月2日

新ブランド「NANO LIPO」を立ち上げ

金秀バイオ(沖縄県糸満市)では、オキナワモズク由来フコイダンをはじめとした個性豊かな沖縄県産健康素材の原料供給およびOEMに力を入れている。

主力製品のオキナワモズク由来フコイダンは、免疫賦活・抗腫瘍を中心に多くのエビデンスを蓄積しており、2018年には「分泌型IgA分泌促進用組成物」として特許を取得した。

国内のみならず、米国、台湾、東南アジアなど海外からの引き合いも増加していることから、同社ではフコイダンの抽出設備やスプレードライヤー、リポソーム化設備など製造ラインの増強にも着手。今夏以降には供給能力が倍増となる見通しだ。

また、同社では独自のナノリポソーム化技術を活用した原料の機能性向上にも注力しており、このほど新ブランド「NANO LIPO」シリーズを立ち上げた。ナノリポソーム化することで機能性成分の吸収率向上が期待できるため、「素材の力を効率的に体に届ける」とのコンセプトで提案を強化していく考えだ。

製品ラインアップは、フコイダン、アガリクス、秋ウコンに加え、新たに「NANO LIPO PQQ」【写真】を発売。

PQQ(ピロロキノリンキノン)は、エネルギー産生に関与する補酵素としての働きを持ち、機能性表示食品の関与成分にも利用されるなど注目を集めている。今後は「フェムケア」「美容」「抗酸化」などさまざまな訴求ポイントに対応すべく、ラインアップを拡大していく方針だ。

また、同社では〝沖縄発〟の微細藻類・ラビリンチュラの提案にも注力。ラビリンチュラは、植物性のDHAやカロテノイドを含む藻体をまるごと粉末化していることが特徴。自社工場で屋内培養のため海洋汚染や天候不良に左右されず、漁獲資源に影響を与えないことから「SDGs」に貢献する新たな食品素材としてサプリメントから一般食品まで提案していく。

「健食原料・OEM展2024」では、「ナノリポソーム化技術による素材機能性アップと微細藻類ラビリンチュラのご紹介」とのテーマで企業プレゼンを実施する(24日:14時25分~、25日:13時15分~、いずれも第3セミナールーム)