機能性表示、健康被害報告11社18製品/消費者庁が速報値

2024年4月12日

 消費者庁は4月12日、「届出後の機能性表示食品の健康被害情報の収集・評価・報告の実施状況の確認結果について」の速報値を公表した。同庁では、小林製薬の紅麹での健康被害問題を背景に、3月末に機能性表示食品を届出している1693事業者に質問状を発出。その回答期限が4月12日で、速報値(4月11日24時時点)では回答のあった1,395事業者(82.4%)からの回答がとりまとめられた。

 なお、前提として今回の調査はわかりやすさを優先して「健康被害」という言葉を使っているが、因果関係の立証が難しく、健康被害の後に製品を摂取したケースなど因果関係がないものも含まれているとしている。

 速報値によると、医療従事者(医師、薬剤師、看護師等)からの健康被害の報告は11社18製品のべ117件。現時点で小林製薬の今回の案件を除いて死亡時案は確認されていないという。また健康被害報告のうち、いずれの報告も事業者による評価の結果、「消費者庁への報告は不要との判断」との回答であった。 消費者庁では、「健康被害報告が特定の製品や特定の症状に集中しているわけでなく、現時点で直ちに対策が必要とは考えていない」としている。

・・・詳細は「ヘルスライフビジネス」4月15日号で。