「えんめい楽」で機能性表示目指す/ユニアル

2025年7月7日

今年度は「肌」への作用機序を究明へ

ユニアル(東京都板橋区)は、AGEsの「生成抑制」と「分解促進」という2つのアプローチで抗糖化作用を発揮する独自素材として、紫菊花「えんめい楽」の原料供給および製品OEMに力を入れている。

「えんめい楽」は、主に新潟県や山形県で栽培される食用の紫菊花。特徴的な成分として、ルテオリンやクロロゲン酸、アントシアニジン類などのポリフェノールを豊富に含有している。

同社では「えんめい楽」を100%使用した粉末および独自製法で成分を抽出したエキスの2種類をラインアップしており、優れた抗糖化作用と抗酸化を有することが特徴。

特に、抗糖化作用に関しては糖化反応中間体の生成抑制作用、糖化たんぱくの架橋形成抑制および架橋構造切断・分解作用、OPHの活性促進作用などを確認しており、こうしたエビデンスが他の抗糖化素材との差別化ポイントとなっている。

肌のくすみやハリを自覚する40~60才の女性23人を対象とした臨床試験では、「えんめい楽」粉末50㎎/日もしくはプラセボを8週間摂取させた。その結果「えんめい楽」摂取群では「隠れジミ数」「メラニン量」「紅斑数」の有意な減少が認められた。

こうした研究成果から、同社では「えんめい楽」を用いた機能性表示食品の届出を目指しており、今年度は「えんめい楽」の抗糖化作用が肌に関する細胞や酵素、遺伝子発現に与える影響を検討し、作用機序をより明確にすることでエビデンスの説得性を高めていく方針だ。

また、近年は業界団体が機能性表示食品の皮膚領域における表示拡大に向けた検討の成果を論文発表するなど、美容に関するヘルスクレームの拡充を期待する声が高まっている。同社では、将来的に「シミ」や「シワ」といった美容領域での機能性表示も視野に入れ、研究に注力していく考え。


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