熟成ニンニク抽出液の「S1PC」に抗老化作用/湧永製薬

2026年5月20日

IRPAとの共同研究の成果を発表

 湧永製薬(東京都新宿区)は5月8日、同社が持つ熟成ニンニク抽出液に含まれる物質「S1PC」がもたらす抗老化作用について、一般社団法人プロダクティブ・エイジング研究機構(IRPA)との共同研究の成果を発表した。

 IRPAとの共同研究では、摂取されたS1PCが脂肪細胞内で代謝を制御する上で重要な役割を担っている「LKB1」という酵素を活性化することが明らかになった。「LKB1」が活性化されると、哺乳類サーチュインの代表格である「SIRT1」をリン酸化によって活性化し、「SIRT1」がNAMPTに働きかけることで血液中にeNAMPT-EVとして分泌されることを促進することが分かった。

 またIRPAでは、以前よりNAD+の合成に必須の酵素であるNAMPTを内包した細胞外小胞が、血液に乗って脳の視床下部へと届けられ、そこでNAD+に変換され、交感神経の経路を通って骨格筋などに届いていることを明らかにしており、今回の研究によりeNAMPT-EVの分泌が促進されることでNAD+が増加され、抗老化作用が高まることが期待される。また、「S1PC」とNMNを同時に摂取すると血中eNAMPT量がさらに増加することも確認。これらの結果から、「S1PC」が単なる栄養成分に留まらず、脂肪組織からのeNAMPT分泌促進を介した「生理的なNAD+ブースター」として働き得ることが示された。

 この研究成果は、2026年5月8日に国際的権威のある科学雑誌「Cell Metabolism」に掲載された。

 同社では、引き続きIRPAとの共同研究を進めていき、熟成ニンニク抽出液の可能性を追求していく方針だ。


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