2020年機能性表示食品売上(金額)年間ランキング発表

2021年4月19日

2020年機能性表示食品売上(金額)年間ランキング発表

“巣ごもり”の一年まとめ買いでDgSの食品市場伸長

未曾有の国難に見舞われた2020年。ドラッグストアで購入された機能性表示食品は11製品が入れ替わるランキングとなった。

特に顕著なのが、ペットボトルや飲料の伸長だ。在宅時間が急増し外出の際も“時短”が求められた2020年は、「からだを想うオールフリー350ml×6」(13位)や「お~いお茶濃い茶525ml×24」(49位)など、例年では見られない箱買い需要が顕在化した。店頭での食品の伸びについて「これまでドラッグストアに来なかった生活者が、マスクや衛生商材を求めて来店し、“ドラッグストアに食品がある”と気づいたようだ」とあるドラッグストア企業の幹部は語っており、機能性表示食品もその流れに乗った形だ。

感染症リスクと戦うために「より身体づくりに役立つ食品を求める」生活者が増え、機能性表示食品市場は活発化している。

富士経済が先ごろ公表した「機能性表示食品、特定保健用食品などの国内市場調査結果」によると、2020年の機能性表示食品市場は3,349億円(前年比25.9%増)に上ると見込まれ、特定保健用食品の3,338億円(前年比5.1%減)を上回る。

機能性表示食品市場を種類別に見ると、ドリンク類がサプリメントを上回る伸長を見せ、2021年には市場規模が入れ替わる距離まで肉薄している。

制度スタート時より届出受理がスムーズに行われるようになった機能性表示食品は、認可制の特定保健用食品に比べ、生活者や社会が求めるニーズにスピーディーに対応できる

ことが何よりの利点だ。リアル店舗の在り方が問われる。

今、店頭に並ぶ製品も進化しつづけている。生活者の利便性を追求し続けてきたドラッグストアにとって、機能性表示食品市場の隆盛は歓迎すべきファクトであると同時に、これまで以上に店頭での正確な情報提供が重要となってくる。

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