2021年8月DgS・SM売上伸長カテゴリ/True Data

2021年10月15日
2021年8月DgS・SM売上伸長カテゴリ/True Data

DgS,SM ワクチン接種進み解熱鎮痛剤が4~5割増

True Dataは、同社の統計データをもとに、ドラッグストア(DgS)、食品スーパーマーケット(SM)における2021年8月の売り上げ伸長カテゴリを発表した。

 8月は「解熱鎮痛薬」が大きく売り上げを伸ばし、DgSで前年に比べ57.7%増、SMは47.1%増となった。新型コロナワクチン接種の副反応対策として購入されたものと考えられる。

DgSにおける売上が伸長したカテゴリ(2021年8月)
SMにおける売上が伸長したカテゴリ(2021年8月)
※〈2021年8月の集計データについて〉
・数値…小数点以下第二位を四捨五入  
・カテゴリ別伸び率ランキング…生鮮・惣菜カテゴリ及び、カテゴリ名の冒頭に「その他」を含むものを除外し、1店舗あたり200個以上売れているカテゴリを集計
・データ抽出日…2021年10月5日  
・全国ドラッグストア、食品スーパーマーケットのPOSデータをもとに統計化した購買データで集計。データには店舗・個人を特定する情報は含まれない

過去最多の新規感染者数を記録した今夏 ニーズは「簡便性」に移行

 両チャネル共に2021年8月に最も売り上げを伸ばしたのは、「解熱鎮痛薬」だった。

DgSでは前年の1.5倍以上(前年同月比57.7%増)を記録、SMでも前年比47.1%増と大きく売り上げを伸ばしている。ワクチン接種が進み、副反応が出た時の対策として購入されたものと考えられる。

その他では、DgSでの健康対策・在宅時間増での゛ヘルシーなおやつ“の需要が増えたためか、「農産珍味」(むき栗、ドライフルーツなど)の売り上げが前年に比べ53.5%増加。

 過去最多の新規感染者数を記録し、外食が制限されていた2021年8月は、自宅で簡単に食べることができる食品の売り上げが伸びる傾向にあった。

 SMでは、「冷凍ピザ・グラタン類」が前年同月比35.4%増、「カップ麺」が16.5%増、DgSでは「インスタント袋麺」が前年同月比28.3%増、「カップ麺」が19.1%増、「米飯加工品」が18.2%増となっている。

 日用品・雑貨では、DgSで「ヘアトリートメント・パック」が前年同月比10.5%増、SMでは「入浴剤」が10.9%増と、売り上げを伸ばしている。夜の゛おうち時間″が増えたことで、ゆっくり湯船に浸かり、トリートメントで髪のケアをするなどバスタイムを充実させている人が増えたことが考えれられる。

コロナ2年を経て、消費動向も変化

 コロナ1年目と言える昨年(2020年8月)の伸び率ランキングと比較してみる。

2020年8月は、「夏でもマスク着用」の意識が急激に浸透したため、「マスク」の消費が爆発的に伸びている。さらに「殺菌消毒」「ハンドソープ」「ウェットティッシュ」「台所用除菌・消臭剤」といったのニーズも高く、消費者が2020年4月の第一回緊急事態宣言を重く捉えて、除菌・殺菌対策を行っていた結果が現れている。

 今年と昨年を比較すると、昨年は主にマスクや衛生商材といった「コロナ対策商品」を求めてDgSに来ており、食品のニーズはまだ顕在化していない。昨年8月は、外食産業への時短要請もまだ緩く、食品の買い溜めも落ち着いており、ワンストップショッピング浸透の一歩手前である様子がうかがえる。

 さらに今年はランク外となった殺虫剤は、猛暑期間が比較的短い8月であったこと、雨が多く緊急事態宣言下における外出機会が輪をかけて減少したことから、昨年上昇した高い伸長率をクリアできなかったと考えられる。

 SMにおいては、昨年特徴的だった「畜産缶詰」「野菜缶詰」「果実・デザート缶詰」から、「冷凍ピザ・グラタン類」「畜産珍味」「プレミックス」などに変化している。

 缶詰などいわゆる゛備蓄〟にあたる商品から、在宅時間増での〝時短商品〟、あるいは〝おうち時間〟を楽しむ嗜好品へと消費が移っているようだ。

 もちろん、昨年の伸長率をクリアすることは昨年以上のニーズが生まれなければならないため、単純比較はできないが、初の緊急事態宣言を経て迎えた昨夏と、ワクチン接種が始まった緊急事態宣言下の今夏で、消費動向が変化していることがランキングからわかる。

DgSにおける売上が伸長したカテゴリ(2020年8月)
SMにおける売上が伸長したカテゴリ(2020年8月)
 ※〈2020年8月の集計について〉
・数値…小数点以下第二位を四捨五入
・カテゴリ別伸び率ランキング…生鮮・惣菜カテゴリ及び、カテゴリ名に「その他」を含むものを除外し、1店舗あたり200個以上売れているカテゴリを集計
・全国ドラッグストア、食品スーパーマーケットのPOSデータをもとに統計化した購買データで集計。データには店舗・個人を特定する情報は含まない(データ抽出日:2020年9月23日)

データ提供:True Data

文:「月刊H&Bリテイル」編集部 中西陽治

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