2021年2月機能性表示食品売上ランキング

2021年4月19日

2021年2月機能性表示食品売上ランキング

“効率”か“手軽さ”か、機能性選択の違いに注目

再び緊急事態宣言が発出された直後の2月の機能性表示食品売上ランキングは、若干の“買い溜め需要”を受けてか、大容量・高価格のサプリメントが順位を上げる結果となった。

初の1位に輝いた富士フイルムの「メタバリアプレミアムEX120粒」を筆頭に、シリーズ横断で「メタバリアEX120粒」(20位)、「メタバリア葛の花イソフラボン60粒」(48位)と、首位を押さえつつシリーズ横断でランクインを果たした。さらに今回は大容量の「メタバリアEX240粒」(46位)も伸長している。

「メタバリア」シリーズの強みは「、メタバリアプレミアムEX」に代表されるように「糖の吸収を抑える」、「脂肪の吸収を抑える」、「継続摂取により腸内環境を整える」、「継続摂取により高めのBMIを低下させる」といった複数の機能性を有することにある。

機能性表示食品は、生鮮食品や調味料など、食事に取り入れやすい“手軽さ”で斬新な製品の上市が目立つ半面、「メタバリア」シリーズのような複数の機能性を持つ製品もトレンドになりつつある。

生鮮食品や調味料、飲料など、直接味わいに影響する食品と、効率的な摂取ができるサプリメントとの違いが表れてきている。

食品に目を向けると、今春は“乳酸菌”あるいは“乳酸菌飲料”に対する消費者の根強い期待を受けてか、新たな機能性訴求製品が登場する。雪印メグミルクが先ごろ発売した「MBPドリンク」は、飲料タイプとして初の“骨密度を高める”機能性表示食品だ。関与成分のMBPは、牛乳にわずかしか含まれない希少なたんぱく質で、骨密度を高める機能が報告されている。

さらに雪印メグミルクは、“加齢に伴って低下する記憶力を維持する”機能性関与成分「βラクトリン」を開発したキリンホールディングスと協働し、メーカー横断で「βラクトリン」シリーズの「記憶ケアヨーグルトβラクトリン」を6月に発売予定だ。サプリメントと明らか食品の“戦い方”が明白になってきた今、効率か手軽さか――選択しやすい棚づくりにも目を向けるべきだ。