消費者庁、EC上の食品表示ガイドブック案パブコメ開始

2022年5月11日

ECサイト上の食品表示掲載の参考ツールに


 消費者庁は4月26日、「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック案に関する意見募集」についての記者ブリーフィングを開催した。

 このブリーフィングでは、食品表示企画課長の谷口正範氏が今回のガイドブックの目的や位置づけ、ECサイトにおける食品表示情報提供の課題・方向性などを説明。このガイドブック案について、4月27日から5月26日までパブリックコメントを募集し、その意見を踏まえ6月中には策定する予定とした。

 現在、食品表示基準においてECサイトの食品表示情報の掲載は対象外となっている。

 ECサイト上と容器包装上の食品表示との間に大きな差が出ており、それに伴う消費者トラブルも起きているため、消費者庁では事業者向けの参考ツールとしてガイドブックの活用を促していく。策定されたガイドブックは、消費者庁HPよりダウンロードできるようにする予定だ。また、今後食品表示基準において、ECサイト上の食品表示も適用範囲になるかに関して、谷口氏は「ECサイトに関しては、海外からもアクセスできることもあり国際的な議論が必要になっています。現在国際的な食品規格を定めるコーデックスにおいて議論中ですが、各国の認識や基準が異なることから、食品表示基準の適用範囲にするには相当な時間が掛かり、将来的にないとは言えないが現状は難しい」と述べた。

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