海洋資源の活用でSDGsに貢献/オーピーバイオファクトリー

2022年9月26日

微細藻類・パブロバの高密度大量培養に初めて成功、サプリ・食品での展開も

オーピーバイオファクトリー(沖縄県うるま市、https://opbio.com/ )は、微細藻類、細菌、微生物などの海洋生物資源の探索・収集から食品、化粧品、医薬品、化成品、環境領域などあらゆる分野での社会実装に向けた取組みを行っている。

同社が保有する「生物資源ライブラリー」には2万種類以上のサンプルを登録しているが、中でも持続可能なエネルギー源として近年注目されている微細藻類は約1000種類にも及ぶという。

同社では、株の供給から機能性探索、受託培養、さらには培養設備の設計・設置、培養技術の指導などをトータルで手掛けており、大手企業を含めて数多くの実績を積み重ねてきた。

培養設備に関しては、ガラスチューブ型フォトバイオリアクター【写真】の国内総代理店を務めている。

自社製品では、フコキサンチンやオメガ3系脂肪酸を豊富に含む微細藻類・パブロバを配合したサプリメント「pavlova MCT+」を今年2月に発売。パブロバの高密度大量培養は極めて難易度が高いとされてきたが、同社のフォトバイオリアクターを用いた培養技術によって世界で初となる商業スケールでの生産に成功している。

最近では、那覇市内のイタリアンレストラン「BACAR OKINAWA」と共同でのパブロバを配合したドレッシング【左】や生パスタ【右】を発売したほか、同品を使用したメニューが東京・代々木上原のレストラン「PUBLIC HOUSE Yoyogi Uehara」にて今月5日から提供されている。

今後も加工食品や外食メニューへの採用を通してパブロバの認知拡大に取り組むとともに、B to Bの領域では同社の優れた培養技術をアピールしていく考えだ。