カルピス由来の免疫飲料発売/アサヒ飲料

2023年5月22日

「守る働く乳酸菌W」新商品発表会

 アサヒ飲料(東京都墨田区)は「カルピス由来の乳酸菌」シリーズより、機能性表示食品「守る働く乳酸菌W」を6月6日より発売する。発売に際してアサヒ飲料は都内で新商品発表会を開催した。

新商品発表会に登壇した(左より)米女太一社長と水澤善則部長

免疫維持と鼻の不快感軽減のWヘルスクレーム

 「守る働く乳酸菌W」はカルピスの乳酸菌由来の「L-92乳酸菌(正式名称:ラクトバチルス・アシドフィルスⅬ-92 株)」を関与成分として「健康な人の免役機能の維持に役立つ」「ホコリ・ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する」2つのヘルスクレームを有する機能性表示食品。

米女社長

 新商品発表会に登壇した同社社長の米女太一社長は「1919年に日本初の乳酸菌飲料『カルピス』を発売以降、100年に渡り乳酸菌研究を行ってきた。2001年に『カルピス』を起源とする研究の中で収集、保管していた乳酸菌から機能性乳酸菌として『L-92乳酸菌』を選抜して以来、22年間一貫して〝免疫領域〟での研究を進めてきた」とこの度の機能性届出受理への経緯を説明した。

 「Ⅼ-92乳酸菌」の免疫へのメカニズムは、小腸の腸管上皮細胞パイエル板から入り込み、pDC(プラズマサイドイト樹状細胞の働きを助けることで検疫機構全体に働きかける。

 鼻の不快感を軽減するメカニズムは同じく、小腸の腸管上皮砂防パイエル板から入り込みTh1/Th2細胞のバランスを改善することで機能を発揮する。

 いずれも摂取菌数は200億個で、約8週間飲用すること機能を示す。

 免疫で先行するプラズマ乳酸菌(キリンHD)とのメカニズムの違いについては「小腸のどこから吸収されるかの違いがあるが、プラズマサイドイト樹状細胞に働きかける点は共通している」と米女社長は語った。

グループ横断で免疫展開 飲料がトップバッターに

 アサヒグループ全体では、アサヒグループ食品が先陣を切って〝免疫〟の機能性表示食品「ディアナチュラゴールド L-92乳酸菌&食物繊維」の受理を果たし、8月以降にサプリメントの「免疫ピース+(プラス)」とともに発売を予定している。アサヒビールも「アサヒスタイルバランスプラス」で機能性の届出受理が完了し、体制が整っている。

 今回の新商品発売について米女社長は「アサヒグループの新たな成長戦略として 〝免疫〟という機能性表示食品をグループ横断で展開していく。そのトップバッターになるのがアサヒ飲料の『守る働く乳酸菌W』だ」と語った。

機能性表示食品の前身となる「守る働く乳酸菌」は「カルピス由来の乳酸菌」シリーズとして2013年に発売。

シリーズでは「届く強さの乳酸菌W」(機能:睡眠の質、腸内環境)、「ラクトスマート」(機能:体脂肪を減らす)、「アミールW」(機能:血圧、血管のしなやかさ)、「脳活サポート」(機能:記憶力の維持)をラインアップしており、「守る働く乳酸菌W」が加わることで、全ラインアップが機能性表示食品となった。

今回の新商品は100mlと200mlを展開。100mlは朝食等で自宅内飲用が多く飲みごたえのある一本で、200mlはおやつ代わりや小腹満たしといった需要にも応えるスッキリとした味わいとなっており、年間販売目標は前年比110%増の75万箱を見込んでいる。

チルドカテゴリーを主戦場に定める

水澤部長

 同席したマーケティング部健康戦略部部長の水澤善則氏は、プロモーションについて「同品の強みは機能はもちろんだが、長年生活者の皆さまに愛されてきたカルピス由来の甘酸っぱい美味しさにある。『何のために免疫を維持するのか』を伝えるために、長澤まさみさんのCMを通じて〝日々を笑顔で過ごす〟ことが、健康的で免疫が維持できている良い状態であるというメッセージを表現する」と語った。

 マーケティングに関しては「機能性飲料として食品とのクロスを一緒に取組んでいけるのならば、ドラッグストアは非常に心強い。いずれにせよ販売チャネルの特性に合わせたマーケティングを検討していく」と話した。

また、同品が常温展開が可能な小型の乳酸菌飲料である点については、「当社の実態の経験値ととしては、ドリンクヨーグルトの近くが販売実績も好調という事実があり、チルド売場を主戦場にしたほうが、お客様の認知が広がると捉えている。一方で、常温展開では家庭における習慣化、まとめ買いニーズに応じたラベルレス6本パックもラインアップしている」と顧客接点の拡充を図る。

長澤まさみのプロモーションも一部公開

「カルピス由来」を猛アピール

 キリンHDの「プラズマ乳酸菌」との販売戦略における差別化について、米女社長は「一つは『Ⅼ-92乳酸菌』単体で、免疫の維持と鼻の不快感を軽減する二つの機能を発揮する点。もう一つは、カルピスが培ってきた『味わい』」と自信をのぞかせる。

水澤部長は「トクホ、機能性の市場において『添加した原料ではなく、素材由来の関与成分』が選ばれる傾向にあり、『Ⅼ-92乳酸菌』のような乳由来の乳酸菌や、お茶に含まれる『カテキン』由来で機能を発揮するものが好調。素材そのものが持つ原料を用いた食品が販売好調だと捉えており、『カルピス由来』は他社製品には真似できない価値を提供できる」と語った。

左より「守る働く乳酸菌W」PET100、同PET200、ラベルレス6本パック

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