【研究】内臓脂肪多い人は免疫活性低下/キリン×花王

2023年12月25日

新型コロナ・インフルの罹患率高い結果に

キリンホールディングス(東京都中野区)と花王(東京都中央区)は、和歌山県立医科大学が主宰しNPO法人ヘルスプロモーション研究センターが取りまとめるコホート研究「わかやまヘルスプロモーションスタディ」に参画し、昨年11月から内臓脂肪と免疫の司令塔(プラズマサイトイド樹状細胞、以下:pDC)の活性についてその関連を調査する研究(対象:和歌山県民、50~55歳の223名)を実施した。

研究の結果、内臓脂肪が多い人(内臓脂肪面積が77センチ平方メートルより多い)はpDC活性が低いことが認められた。さらに、内臓脂肪が多くpDC活性が低い人はそうでない人と比較し、新型コロナウイルス感染症・インフルエンザに罹った割合が高かったことを確認した。

よって、内臓脂肪量が少ない状態を保ち、pDC活性を高く維持することが新型コロナウイルス感染症・インフルエンザへの罹患リスク低減につながることが示唆された。