注目のヘルステック 「カロミルアドバイス」

2021年7月26日

管理栄養士の職能をフル活用する「カロミルアドバイス」

――「健康寿命を太く、長くする」。この大きな目標に向かって突き進む企業がライフログテクノロジーだ。同社は、2015年からスマートフォンアプリ「カロミル」を提供しており、2021年6月、100万ダウンロードを突破するまでに成長させた。

この「カロミル」は、食事の写真をスマートフォンのカメラで撮影するだけで、摂取カロリーやたんぱく質、脂質、塩分、糖質などをAIが自動で計算し、ユーザーが簡単に栄養を管理できるアプリだ。自炊はもちろんのこと、コンビニで購入できる惣菜などの栄養成分にも対応しており、手軽に食事管理に取り組めることから多くのユーザーから支持を得てきた。

現在ライフログテクノロジーは、管理栄養士が活用できるシステム「カロミルアドバイス」を展開している。「カロミルアドバイス」は、「カロミル」のユーザーが保存した食事内容を管理栄養士などがインターネットを通じて閲覧できるツール。AIがすでに算出した数値を見て、「カロミル」のユーザーに栄養指導やコメントを送信できるもの。管理栄養士と栄養改善に取り組むユーザーをコネクトするツールである。

一般的に管理栄養士は栄養指導する際に、食事からさまざまな数値を算出し、過剰や不足を指摘、その人に合致したレシピを提案する。その分析にはとても手間と時間がかかり、管理栄養士は限られた人数にしか対応できない現状にあった。

特に調剤薬局に勤務する管理栄養士においては、調剤事務や雑務のかたわらで栄養指導をしていることが多く、そのため職能を生かした業務に手を付けられずにいる管理栄養士は少なくない。

同社によると、「カロミル」および「カロミルアドバイス」を活用することで、栄養指導における管理栄養士の作業工数が99%削減することができ、作業時間も平均3時間からわずか2分に抑えられるという。しかも、スムーズにアドバイスまで落とし込めることから、調剤薬局の管理栄養士の活躍の場を増やすことが可能となる。管理栄養士の採用を積極的に行っているが、その職能を発揮しきれていない調剤薬局は多い。管理栄養士の職能を引き出し、フル活用したい調剤薬局は「カロミルアドバイス」を導入したいところだ。

さらに在宅医療の現場で、仕事と介護を両立し、多忙を極めながら生活する家族がおり、彼らの食事バランスは崩壊していることが見受けられる。介護される患者だけではなく、精神的にも肉体的にも疲弊した彼らに、ヘルスケアを提案していくことも、地域医療を支える調剤薬局の社会的使命と位置付けても過言ではない。“食事は健康の入り口”と捉え、「カロミル」および「カロミルアドバイス」を活用し、栄養指導と共にメンタル的なサポートをしていくことが、今後“調剤薬局の新たな柱”となるであろう在宅医療・介護の質を高めることにつながっていく。

カロミルアドバイスの詳細は以下URLから

https://advice.calomeal.com/guide?utm_source=real&utm_medium=news&utm_campaign=tyouzai&argument=0LKnK5nR&dmai=tyouzai