「ファイトケミカル×マイクロバイオーム」セミナー開催/AIFN

2026年10月19日

腸内細菌は単純に善玉・悪玉に分けられるものではない

 (一社)国際栄養食品協会(AIFN)は10月16日、都内の日本アムウェイ本社で「健康寿命を探求するセミナー」の第2回「ファイトケミカルス×マイクロバイオーム-『植物の力』を活かす鍵とは-」を開催した。

 特別講演では、東北大学の宮澤陽夫氏が「植物栄養が支える健康寿命」をテーマに講演。個別化栄養の開発には、食事、宿主、腸内マイクロバイオームの相互関係を深く理解することが重要と指摘した。食事内容によって腸内細菌の種類や代謝物の産生は変化し、短鎖脂肪酸などの代謝物は肝臓や全身に運ばれて生理機能に関与する。また、ファイトケミカルも腸内細菌によって代謝されることから、食品成分と腸内環境の相互作用の解明が求められるとした。さらに、AIを活用し、食品成分が体内で相互作用する仕組みを分析するシステムの構築を進めていると述べた。

 韓国からは梨花女子大学のオラン・クォン氏とHEMファーマのチ・ヨセフCEOが登壇。クォン氏は、大豆イソフラボンのダイゼインが腸内細菌によってエクオールに変換される例を挙げ、変換能力には個人差があると説明した。腸内細菌は単純に善玉・悪玉に分けられるものではなく、食事、腸内に存在する微生物、腸内で生成される代謝物の関係を捉える必要があると強調した。

 チ氏は、試験管内で腸内の働きを再現する「PMAS」を紹介。食品成分の代謝反応を高い精度で予測し、成分に反応する「レスポンダー」と反応しにくい「ノンレスポンダー」を判別できると説明した。腸内細菌の多様性も重要な指標であり、個人の腸内環境に応じた栄養アプローチへの応用が期待される。


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