【注目企業インタビュー】金秀バイオ・知念三也社長
「ブルーゾーン・沖縄の健康素材を世界へ発信」
金秀バイオ株式会社 代表取締役社長 知念 三也 氏

―昨今の業況を教えてください。
知念 昨年度は、国内市場における消費の冷え込みや主要輸出先であるベトナムの規制強化といった影響で国内外ともに伸び悩み、減収減益となりました。
こうした中、当社では引き続き海外への輸出拡大に向けた取り組みを強化してきました。
主力素材のオキナワモズクフコイダンは、米国FDAのGRAS認証やハラル認証取得を準備しているほか、その他の素材についても各国での成分登録や品質・安全性に関するエビデンスの構築に取り組んでいます。
ベトナムは東南アジアの中でも経済成長が著しく、魅力的な市場に変わりはないと考えておりますので、引き続き注力していきます。
また、米国では海藻が健康的な食材としてブームとなっていることから、フコイダンにとっても大きなビジネスチャンスであると捉えています。
沖縄県は、長寿地域の「ブルーゾーン」として海外でも広く認知されていますので、当社としても沖縄県産の健康食品の魅力を世界に向けて発信していく所存です。
―最近ではリポソーム化(ナノ化)技術にも注力されていますね。
知念 リポソーム化技術については、自社製品「ナノリポ」シリーズが順調に推移しているほか、BtoBのお引き合いも増えています。
昨年末には新たに試作機の導入が完了し、従来の課題であったラボスケールでの条件確認がスムーズになり、生産性の向上につながっています。
今後は原料メーカーとタイアップした新素材の開発など、リポソーム化素材の受託加工をさらに強化していきたいと考えています。
このほか、「久米島海洋深層水パウダー」や「ヤマブシタケ菌糸体」といった新素材にも力を入れています。
久米島海洋深層水パウダーは、青汁やプロテインといった粉末製品のミネラル強化素材として提案しています。
ヤマブシタケ菌糸体は、キノコのブームが続いている米国市場をターゲットに、今年度内の上市を目指しています。
―グループ企業とのシナジーについて。
知念 2024年には、化粧品OEMメーカーのポイントピュール(沖縄県久米島町) が金秀グループに入り、当社のフコイダンを配合したシャンプーを開発するなど既に両社の強みを生かした製品開発が始まっています。
今後は学術機関とも連携し、健康食品、化粧品の双方で新たな素材開発やエビデンス創出に取り組んでいくとともに、それぞれのネットワークを生かした提案拡大にも取り組みます。
また、グループではスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなど約70店舗を県内で展開しており、当社のサプリメントや健康志向食品の取り扱いも増えています。今後はグループの販売網に加え、県内の免税店や量販店を通じたインバウンド需要の獲得も目指していきます。
―ありがとうございました。