「ヒフワンステム」上市準備/ニュートリション・アクト

2022年1月24日

血管の生成、延長などの働きを確認したアンチエイジング原料

ニュートリション・アクト(☎03・3538・5811)では新たにアンチエイジング素材「ヒフワンステム」の上市準備を進めている。

 「ヒフワンステム」は北アフリカの固有品種のオリーブ葉から抽出されたエキス原料。日本と発展途上国との国際科学技術協力の強化などを目的とした「サトレップス(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)」において、筑波大学と海外の研究機関との共同研究によって見出された。

 最大の特徴は低酸素環境下で誘導される生体内タンパク質“HIF-1(ヒフワン)”を増やすことで体性幹細胞を活性化させる独特のメカニズム。体性幹細胞は、様々な細胞になる「他分化能」を持つと同時に「自己複製能」も併せ持つ、身体を作る様々な細胞の元になる細胞である。体性幹細胞は加齢とともにその機能が衰え、健康な細胞が減少し身体機能の衰えの原因となる。通常、低酸素の環境下で体内のHIF-1が増加することで体性幹細胞の維持、分化が促進される。「ヒフワンステム」は摂取により、HIF-1を増加させるメカニズムを介して、様々なアンチエイジング効果が期待されている。

 これまでの研究では、造血幹細胞のHIF-1を増やすことによる赤血球への分化促進効果や、毛細血管の延長、更に正常な毛細血管の形成を促す働きなどが確認されている。また、皮膚のHIF‐1を増やすことで皮膚レベルで表皮幹細胞の分化誘導、維持を示唆するデータも得られており、皮膚のアンチエイジングにも効果的である。

 こうしたエビデンスから同社では、幹細胞アプローチでの新しいアンチエイジング素材として提案していくつもりだ。今春以降の上市を予定している。

関連記事