ラボ規模の少量の培養にも対応/サンエイ糖化

2022年11月28日

30年以上の実績から培養技術に高い評価

 サンエイ糖化(愛知県知多市、☏0562-55-5111)では、30年以上にわたる乳酸菌受託培養で培った培養・粉末化技術をもとに、乳酸菌やビフィズス菌をはじめとした幅広い有用菌(芽胞菌を除く)の培養から粉末化、スターター化に至るまで、顧客の要望に合わせた生産性、機能性の向上を提案し、製品化のサポートを行っている。

 自社のバイオ工場には、各工程で幅広い設備を有している。トン単位の培養タンクの設備や菌体回収の工程では遠心分離、膜分離どちらにも対応可能な設備を有しており、菌体の特性に合わせた回収方法が選定できる。粉末化における乾燥工程においてはスプレードライ・フリーズドライのどちらにも対応でき、生菌も殺菌ともに製造できる体制を整えている。

 また、ラボなどの規模に対応する10Ⅼ単位といった少量の受託培養も対応可能なため、テストや研究レベルとして培養を検討する企業にとってもありがたい。そのほか、乳酸菌体を培養液ごと粉末化するサービスも実施しており、乳酸菌が出す代謝物に含まれる有用成分を生かした商品も企画することができることも大きな特長となっている。

 菌の培養は、培養環境や培地により活性のある/なしが変わるため、培養の実績やノウハウが非常に重要になってくる中、同社は長年の培養経験から数多くの乳酸菌をはじめとする菌種に精通しており、最適な培養条件を提案し機能性の向上の検討ができる点も顧客から高い評価を得ている。また、医薬品用のブドウ糖などを製造しており、各工場でFSSC22000を取得するなど厳格な管理体制を敷き、品質管理を徹底している。

 同社ではそのほかにも、菌体または発酵液の乾燥サービス(発酵液の持ち込み可)、生菌粉末、殺菌(加熱処理)粉末などの製剤化のほか、凍結濃縮液(スターター)や発酵生産物(培養液)の回収も対応可能で問い合わせが増えている。 営業、開発、製造などの各部門に経験豊富なスペシャリストのスタッフを配置することで、顧客に対する細やかなケアも可能にしている。

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