コロナ、インフル同時検査キットがOTC化/富士レビオ

2022年12月6日

薬局・ドラッグストアでの購入が可能に

 富士レビオ・ホールディングス傘下の富士レビオ(東京都新宿区)は、12月5日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原とインフルエンザウイルス抗原を同時に検査できる抗原定性同時検査キット「エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用)」について、一般用検査薬(第1類医薬品)として厚生労働省より製造販売承認を取得したことを明らかにした。今後、準備が整い次第発売する。

「エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用)」は、簡便な操作により20分以内で新型コロナウイルス抗原およびインフルエンザウイルス抗原検出を同時に検査することが可能。

今後、一般用検査薬(第1類医薬品)として、薬局・ドラッグストアでの薬剤師による対面販売や、薬剤師によるインターネット販売により提供が可能となる。

富士レビオは、2021年8月に「エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B」を医療用の体外診断用医薬品として厚生労働省より製造販売承認を取得し、医療機関向けに販売を行っている。

製品概要

一般的名称:一般用SARSコロナウイルス抗原・インフルエンザウイルス抗原キット

販売名:エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用)

包装:2回用、10回用

測定対象:鼻腔ぬぐい液

製造販売元:富士レビオ株式会社

「鼻腔ぬぐい液」の検査キットは今年初承認

ドラッグストア業界団体の日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、かねてより受診行動・早期発見につながる対外検査薬の一般化(OTC化)の必要性を訴えており、今年、新型コロナウイルスの抗原検査キットのOTC化が認められ、初めて「鼻腔ぬぐい液」での検査が承認された。

 またJACDSでは、新型コロナウイルスと同時流行が懸念されるインフルエンザに対する検査キットOTC化の要望を与党に提出しており、今回のOTC化により店頭購入したキットで新型コロナウイルスおよびインフルエンザのセルフチェックが行えるようになる。

目的尿糖尿蛋白妊娠排卵日予測新型コロナ
検体尿尿尿尿鼻腔ぬぐい液
承認1991年1991年1992年2016年2022年
OTC化された検査キット(※検体として穿刺血は認められていない)