ソフトカプセル、ハラール認証対応強化/キャタレント・ジャパン

2023年7月25日

インドネシア市場向けの認証取得も目指す

 キャタレント・ジャパン(東京都港区)では、ソフトカプセルの製造・開発に力を入れている。ハラール認証に対応したソフトカプセルとして国内外のメーカーから注目を集めている。

 同社では昨年日本アジアハラール協会(NAHA)からハラール認証を取得した。ハラール認証に対応しているソフトカプセルの製造工場は少なく、東南アジアの市場を目指す企業からの問い合わせも増えているという。海外からはハラール圏の企業の依頼が多く、同社では国内企業だけでなく海外企業への提案も積極的に行っていく。    また、現在はインドネシア市場向けにMUIのハラール認証への対応も進め、ハラール市場での対応力を強化している。

 この他、植物性カプセル「ベジキャップ(登録商標)」の引き合いも好調だという。動物性原料を使用しない100%植物由来のカプセル被膜であるベジキャップは、ゼラチンとの反応で不溶化や褐変を起こしやすい原料や高温充填が必要な原料にも対応できること、カプセル同士が付着しにくいこと、経時変化による崩壊遅延の心配がないことなどの特徴が注目されている。ベジキャップを使用した機能性表示食品も多数発売されている。

 同社担当者は「業界内でもSDGsやアップサイクルなど環境配慮への関心が高まっている。その中で植物性であるという点は他のカプセルと比較した際の大きなセールスポイントになると期待している」と話している。