今後は腸内細菌等に着目した研究に注力/丸善製薬

2024年1月15日

最近の研究では、乳酸菌がHMPA産生も確認

丸善製薬(東京都渋谷区、☎03・3496・1521)は、期待素材として、「アクティボディ(同社登録商標)RB」の提案を強化している。

 同素材は、米ぬか発酵物を精製し、デキストリンを加えた乾燥粉末原料。ガンマ‐オリザノール、クルクミン、ヘスペリジン、クロロゲン酸などのポリフェノール類を摂取した際の代謝産物であり、ポリフェノールの活性本体の一つであるHMPA(3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)プロピオン酸)を機能性関与成分としている。

 機能性表示食品の届出も多数受理されており、「BMIが高めの方の腹部の脂肪(内臓脂肪)を減らす機能」「食後血糖値が高めの方の食後に上昇する血糖値を元に戻しやすくするのをサポートする機能」、「BMIが高めの方の腹部の脂肪(内臓脂肪)とウエスト周囲径を減らす機能」の表示が可能。順調に採用案件を増やしている。

「研究では、HMPAを含有する「アクティボディRB」100㎎を4週間継続摂取することで、対照食品と比較すると食後血糖値の上昇を低減することが示された。またこの結果は、検査当日の試験食品の摂取は行わずに食後血糖値への影響を評価したことから、HMPAの食後血糖値の改善効果は糖代謝改善によるものだと考えられた。

このほか、「アクティボディRB」100㎎を12週間継続摂取することで、腹部内臓脂肪面積がマイナス4・2平方センチメートル、ウエスト周囲径がマイナス1・4センチメートル減少したことなども示されている。

最近の研究では、チーズやヨーグルトの発酵に関連する乳酸菌が、ポリフェノールを代謝してHMPAを産生する事も確認。同社では今後も成分の吸収や代謝、腸内細菌等にも着目した研究に取り組む意向だ。


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