「蔵華乳酸菌」フェムケア向け提案強化/アダプトゲン製薬

2025年12月5日

3つのアプローチで貧血改善を訴求

アダプトゲン製薬(岐阜県多治見市)は、老舗味噌・醤油メーカーのイチビキ(名古屋市熱田区)と共同開発した「蔵華乳酸菌LKT‐1」の貧血改善効果に着目し、フェムケア対応素材として提案している。

貧血傾向のある22~55才の日本人女性を対象とした試験では、被験者に蔵華乳酸菌125mgまたはプラセボを12週間摂取させ、血中のヘモグロビン値およびヘマトクリット値を比較した。

その結果、プラセボ群では摂取開始12週間後にヘモグロビン値が有意に減少、ヘマトクリット値が8週間後に減少傾向を示したのに対し、蔵華乳酸菌摂取群ではヘモグロビン値が12週間後も維持され、ヘマトクリット値は12週間後に増加傾向を示した。いずれも摂取開始から8週間後にプラセボ群と比較して有意に高値を示し、蔵華乳酸菌の摂取が貧血状態の改善に有効であることが分かった。

その作用機序については、蔵華乳酸菌が造血ホルモンのエリスロポエチンを増加させることにより、①赤血球の分化・増殖を促進させる、②十二指腸での鉄分の吸収を促進する、③生体内での鉄の再利用を促進する、という3つのアプローチで貧血状態を改善したと考えられている。

さらに、蔵華乳酸菌の整腸作用により、鉄剤の副作用である便秘や下痢などの消化器症状を軽減する効果も期待できることから、「貧血対策」や「腸活」をキーワードにフェムケア向けの活用を一層強化していく方針だ。

このほか、同社では錠剤・カプセル・顆粒・粉末をはじめ、高級感ある外観が特徴の小容量ドリンク向けバイヤル瓶、グミに似た食感で機能性成分をおいしく摂取できる肝油ゼリーといった独自性の高い剤型でのOEMにも対応。美容やダイエットなど女性をターゲットとした製品に関しても豊富な製造実績を持つため、より付加価値の高いフェムケア向けサプリメントの開発を提案する。


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