【特別インタビュー】JMRA・一ノ瀬氏/No.1表示

2026年8月31日

取り締まりの現状は、嵐の前の静けさ

「満足度No.1」「人気1位」などの表示について国と連携し調べてきた専門家である日本マーケティング・リサーチ協会の一ノ瀬裕幸氏にNo.1表示の現状と今後の取締り動向について話を聞いた。(味田)

―昨今No.1表示にまた注目が集まっているように感じますが、現状はいかがでしょうか

一ノ瀬 まず結論から言うと、一見して減ったように感じますが、水面下に潜っただけで、未だに悪質な表示を行っている事業者は存在します。派手に表示を行う事業者の数は減りましたが、以前よりも巧妙化しているのが現状です。そのため、消費者庁もなかなか動き出せずにいるのだと思います。

―取締り強化を機に、水面下に潜る会社が増えたのでしょうか。

一ノ瀬 そうですね。2024年9月に「No.1表示に関する実態調査報告書」が発表されたことで、多くの事業者が表示の見直しを行ったと思います。一方で、悪質な事業者は報告書をよく読み、いかにその裏をかくか、網目をすり抜けるかといったところに悪知恵を働かせ、グレーな表示を続けています。そのため、消費者庁も大々的な取締りはしづらく、摘発される場合もステルスマーケティングなどと合わせて取り締まられるケースが増えていると感じます。

―一昨年の調査結果を踏まえた消費者庁の取締り動向は、どのように考えますか。

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