「フィコエル」美容素材として提案強化/DIC

2026年9月2日

独自の作用機序で既存素材との差別化を訴求

DIC(東京都中央区)は、微細藻類・スピルリナに含まれる青色素のフィコシアニンを主成分とした美容素材「フィコエル」を供給している。

フィコシアニンを関与成分とした機能性表示食品

フィコシアニンは、天然の青色素として一般食品や飲料の分野では広く利用されてきた。一方、同社ではフィコシアニンの優れた抗酸化作用や抗炎症作用に着目。成人女性96人を対象とした臨床試験では、被験者にフィコシアニン(410㎎/日)またはプラセボを8週間摂取させたところ、フィコシアニン摂取群では経皮水分蒸散量が有意に低下したほか、シワの改善、VAS評価による肌のはり・つや・しっとり感のスコア向上などが確認された。

その作用機序については、フィコシアニンの抗酸化作用および抗炎症作用によって肌のバリア機能が高められたと考察している。特に、過去の研究では、炎症性サイトカインの一種であるTNF‐αの発現抑制作用に加え、皮膚線維芽細胞の増殖促進作用、コラーゲン分解の抑制、さらに天然保湿因子(NMF)の維持作用などが示唆されており、これらが複合的に働いたことで、保湿性や肌のハリ、シワの改善に繋がったと見ている。

「経皮水分蒸散量の抑制」については、機能性表示食品の受理実績があり、顧客の要望があれば機能性・安全性に関するデータの提供も可能だ。こうしたフィコシアニン独自の作用機序を武器に、既存の美容素材との差別化を訴求していく。

なお、最近では主力素材のスピルリナが美容やアンチエイジングの分野で注目されていることから、同社としても提案を強化していくという。

担当者は「スピルリナにはフィコシアニンをはじめ、抗酸化成分のエルゴチオネインやアスタキサンチン、β‐カロテン、ビタミンB群などの美容成分も豊富に含まれる。今後は『美容』を切り口に、若年層にもスピルリナの認知を拡大したい」と意気込んでいる。


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