【創立20周年】ドクターセラム 𠮷川育矢社長に聞く

2025年1月27日

ドクターセラム 代表取締役社長 𠮷川 育矢氏

「確かな効果のある製品だけを世に送り出したい」

シルク由来の機能性食品「シルクフィブロイン」をはじめ、独自性の高い健康食品や美容機器などの販売を行うドクターセラム(東京都渋谷区)が2月10日で創立20周年を迎える。同社の𠮷川育矢社長にシルクフィブロインの開発に至った経緯やモノづくりへの想い、今後の展望などを語ってもらった。

―シルクフィブロインとの出会いを教えて下さい。

𠮷川 私は前職で健康食品や化粧品を製造する企業の執行役員を務めていたのですが、その当時、筑波大学でシルクフィブロインが皮膚の創傷被膜剤として研究されていることを知りました。

そこで、当時の会社でエステサロンなどを対象にシルクフィブロインを使用したパックを販売したところ、これが大ヒットしたのです。

さらに、東京農業大学が実施した動物試験では、シルクフィブロインの経口摂取による健康効果が示唆されました。

そうした研究に着目し、医療機関で臨床試験を行ったところ、血糖値や総コレステロールなど基準値を上回った数値が低下した一方、HDLコレステロールなど基準値を下回った項目については上昇したことが確認されました。これは医薬品ではあり得ない現象です。

私はすぐにでも健康食品として製品化したかったのですが、当時の会社では他にも新素材の開発を控えていたため、断念せざるを得ませんでした。

それでも「シルクフィブロインを世に出せば助かる人々がたくさんいる」と確信し、2005年に独立して「ドクターセラム」を設立しました。

―シルクフィブロインの為に独立されたのですね。

𠮷川 独立してすぐに特許を買い取り、原料となる蚕の繭1トンを仕入れました。当初はシルクフィブロインの製造に必要な限外濾過装置を持つ工場が見つからず、また取得した特許はラボスケールでの製法だったため、実機へのスケールアップには大変苦労しました。

それでも諦めずに1年以上の試行錯誤を重ね、実機での製造方法を確立することができました。

同時に、シルクフィブロインの有用性を明らかにすべく、1493人を対象とした大規模なオープン試験を41都道府県で実施しました。ヒトの血液は4か月サイクルで入れ替わるのですが、本研究ではシルクフィブロインの摂取開始からまさしく5か月目で血糖値やHbA1c、コレステロール、腎機能といった数値の改善が見られたのです。血糖値やHbA1cが要治療域にあった被験者が正常値領域にまで改善した事例も数多く報告されました。

わが国には人工透析を必要とする方が35万人いると言われていますが、シルクフィブロインがこうした疾病予防・治療の一助となり、人々の健康増進や医療費削減に寄与することを願っています。

―今後の展望を。

𠮷川 20周年を迎えても、目先の利益にとらわれず、人々の役に立つモノづくりを追求していくというポリシーは変わることはありません。

当社では「シルクフィブロイン」のほか、不織布美容マスク「セラム ヴィーナスカレント」や「ホルミシスイオンローラー  セラムアンジェ」などの製品を開発してきましたが、いずれも最終製品を用いた臨床試験で有効性を確認したうえで世に送り出しています。

これからも、お客様に安心して使っていただき、確かな効果を体感できるホンモノの商品だけをお届けして参ります。

―ありがとうございました。


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