デカン酸代謝物が骨形成を促進/山田養蜂場

2026年6月26日

 山田養蜂場(岡山県鏡野町)の自社研究機関である山田養蜂場 健康科学研究所は、九州歯科大学生化学分野口腔医学総合研究センターとの共同研究において、ローヤルゼリーに含まれる10-ヒドロキシデカン酸(デカン酸)の代謝物・セバシン酸が骨形成を促進することを明らかにした。

 ローヤルゼリーは骨、筋肉、脂肪の元となる間葉系前駆細胞に働きかけ各組織への分化を促すことが明らかになっており、閉経後モデルでは、骨密度減少抑制や骨中カルシウム量増加などが確認されている。また、デカン酸を用いた研究では骨密度低下抑制作用が報告されているが、今回の研究は、デカン酸の代謝物であるセバシン酸の骨形成への影響を明らかにすることを目的として行われた。

 同研究では、骨形成を誘導した骨芽細胞、間葉系幹細胞を含む骨髄由来間質細胞にセバシン酸を加え培養。3日間の培養後に骨細胞の分化に関わる遺伝子発現を調べた試験では骨芽細胞、骨髄由来間質細胞の両方で骨の分化促進や骨形成に関わる6つの遺伝子発現が有意に増加、骨分化が促進されたことが明らかとなった。5日間の培養後、骨形成マーカーであるアルカリフォスファターゼ(ALP)の活性化を調べたところ、骨芽細胞および骨髄由来間質細胞の両方でALPが有意に活性化され、骨形成が促進されたことが分かった。

 加えて、骨芽細胞にセバシン酸を添加し10日間培養した結果カルシウムの沈着が増加。骨芽細胞の石灰化が促進されたことも示されている。

 研究所は今回の成果を通して「ローヤルゼリーはこれまでに筋幹細胞に対する増殖・分化促進作用も報告されており、筋肉と骨の両面から『ロコモティブシンドローム(運動器症候群)』の予防・改善に寄与する素材として期待しております」とコメントしている。

      山田養蜂場 健康科学研究所

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