DAGEやDPAを規格化「国産精製サメ肝油」/テルヴィス

2023年3月3日

宮城大学と共同開発したアップサイクル素材

テルヴィス(東京都中央区:tervis.co.jp)は、新素材として昨年10月より「国産精製サメ肝油」の供給を開始した。

      アブラツノサメ

同素材は、宮城県気仙沼や青森県で水揚げされたアブラツノザメとモウカザメの肝臓から抽出した肝油。本来廃棄されていたサメの肝臓部分の有効活用を目的に宮城大学と共に開発したアップサイクル素材で、SDGs対応としても提案している。

「国産精製サメ肝油」は、エーテル脂質のジアシルグリセリルエーテル(DAGE)とn-3系多価不飽和脂肪酸のDPAを主成分とし、このほかDHA、EPAを規格化している(DAGE:20%以上、DPA:3.5%以上、DHA:10%以上、EPA:5%以上)。

サメ特有の有効成分であるDAGEは、ヒト組織に広く分布し、特に骨髄や母乳中に多く含まれることから、免疫機能に関与すると考えられている。また、マウスを用いた試験では紫外線によるシワ形成抑制作用を確認。このほか、コラーゲン量の増加、シワ形成の抑制などの美容効果、睡眠の質の改善効果などが期待できる。DPAは、心臓血管疾患の発症率が低いイヌイットが摂取しているアザラシ肉に豊富に含有することで知られ、抗血小板凝縮作用や抗炎症作用などが期待される。

精製工程を重ねた高品質品で、特に国産素材である点が他社素材との差別化ポイントとして注目され、問い合わせが増えている。

同社は、今後も宮城大学との共同研究で同素材の機能性を追求していく構え。機能性表示食品の届出も視野に入れている。


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