KT-11、口腔ケア向けで採用増/キティー

2024年1月26日

「デンタブロック乳酸菌」 の商標も使用可能

キティー(東京都中央区:KITII|株式会社キティー)の主力素材である殺菌乳酸菌粉末「クリスパタス菌KT-11HP(殺菌粉末、乳酸菌数規格4000億個/1g)」は、口腔ケア向けの健康食品素材として採用実績を増やしている。

ヒト試験ではKT-11摂取群において摂取4週間後に歯周病菌P.gingvalis及びT.denticolaの菌数が有意に減少。このほか、唾液量の増加、プラークスコアの減少、歯茎の赤みや腫れの減少などの豊富なデータを取り揃える。メカニズムとして、腸管免疫の活性化を介したヒト唾液中のIgA生産量の増加により口腔環境改善に働き、歯周病の予防に貢献することが考えられている。

このようなエビデンスに基づき、「デンタブロック乳酸菌」で商標も取得済み。1日30㎎(120億個)以上の配合で使用が可能となっており、これをきっかけに口腔ケア向けの乳酸菌としての認知度も高まっている。

このほかの機能性研究では、アトピー性皮膚炎の緩和、花粉症の緩和抗インフルエンザ・ロタウイルス、整腸、βグルカンなどの他の免疫素材との相乗作用などを確認済み。

昨年6月には、KT-11において米国GRAS認証を取得。高い安全性が保障された素材として米国をはじめとした海外への提案もさらに強化していく考え。また同素材は、女性の産道に多く存在する乳酸菌種で、乳幼児の腸内から発見された乳酸菌としても、安心・安全イメージの高さで高い評価を得ている。

一方で化粧品向けの「クリスパタス菌KT-11 for Cosmetics」についても、オーラルケア(抗菌ペプチドの産生)、コラーゲン・ヒアルロン酸産生促進、皮膚バリア機能向上、メラニン産生抑制作用などを明らかにしており、子どもやペット向けの歯磨き製品などに採用されている。