手のひらサイズのストレスマーカー/エムピージャパン

2024年6月17日

だ液からコルチゾールなど4項目を分析可能

 医療用機器を販売しているエムピージャパン(東京都文京区)では小型かつ低価格のストレスマーカー分析装置「SOMA Cube Reader」を取り扱っている。

 英国のSOMA社で開発された同製品は採取しただ液から使用者のコンディションを評価する。分析可能な項目はコルチゾール、sIgA(免疫グロブリンA)、sIgG(免疫グロブリンG)、α-アミラーゼの4項目。コルチゾールは精神的ストレスや一過性高強度運動ストレスなどによって増加するホルモンで、うつ病、不眠症などの精神疾患の原因となることも明らかになっている。

 また、免疫系物質のsIgA、sIgGも測定できるためストレスによって低下する免疫機能を測る指標としても応用が期待される。

 価格は28万円に抑えられ本体サイズは4センチ四方で重さも40gと小型かつ軽量。そのため場所を選ばず短時間でコンディションを評価することが可能だ。これまでスポーツや心理学など大学の研究機関で採用され、同社では今後更なる採用を目指し積極的な提案を進める。

 同社ではこの他、呼気から被験者の代謝量を計測するメタボリックアナライザー「MedGem(メッドジェム)」を販売している。

 個人差のある代謝量の測定は計測装置による測定が一般的だが、測定には専門知識が求められる。「メッドジェム」は片手サイズの計測機のマウスピースを用いて呼吸してもらうことで安静時代謝量と酸素消費量が計測できる。安静時代謝量は太りやすさと関連していることから、医療機関では心療内科で拒食症患者の代謝測定にも活用されているという。

 同社担当者は「従来の測定では大きく高価な機械が必要で操作も難しい装置が多い。シンプルな操作で数値データが摂れる特徴も注目され引き合いが増えている」と話す。


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