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【インタビュー】新素材「ダマスティ」を開発/ロベルテ
ロベルテ・山本健児代表取締役インタビュー
世界的香料メーカーであるロベルテが今年5月に、新原料「ダマスティ」を国内で上市。ロベルテの代名詞とも言えるバラとSOD Bのほか、アセロラも配合した新しい原料は今後ロベルテを代表する原料になるかもしれない。山本健児代表取締役にダマスティの魅力について話を聞いた。
―「ダマスティ」を開発したきっかけは。

山本 ロベルテグループは、天然香料を主体に取り扱う香料会社として、自社製造の天然香料をフレグランス・フレーバーの処方に採用できることが大きな特徴の一つですが、その中で2014年から立ち上げたヘルス&ビューティー部門では、香料以外の天然由来機能性原料を取り扱っています。2023年にロベルテのオーナー家のオリビエ・モベールが同部門のトップに就いてから、同部門により力を入れており、アジアに向けた取り組みも本腰を入れて進めています。これまでロベルテでは、グループ傘下の会社が保有していたSOD Bや、リポウィート、ケラナットなどの提案を行ってきましたが、今回のダマスティは企画・立案・開発・製造まで初めてすべてロベルテ本体が主導した大型原料になります。5年ほど前から研究開発を行っており、欧州では昨年から上市・プロモーションを開始しており、日本には今年5月に初上陸しました。先日の展示会では予想以上の反響をいただいており驚いています。
―「ダマスティ」の特徴を教えてください。
山本 「ダマスティ」には、世界最古のバラの一つで〝バラの女王〟とも呼ばれているダマスクローズのエキスに、SOD B、アセロラを配合した粉末原料となっています。バラの花自体が持っているポリフェノール類に、メロン由来のSODと、アセロラ由来のビタミンCを加えたトリプル抗酸化機能が期待でき、4回の臨床試験では、皮膚の抗酸化効果やMED(最小紅斑量)の増加、肌の輝き(ラジアンス)の改善、メラニン指標の減少などを確認した美容訴求の原料となっています。当社では、香料には欠かせないバラの抽出・蒸留などを自社工場で行っているため、バラのオイルを取った後の残渣を活用し、かつ自社のSOD Bを配合したこのアップサイクル原料は、当社でしか作ることができない独自原料になりますね。
―国内での今後の展開は。
山本 想像以上の反響から、今後の展開に関しては改めて各展示会でしっかりPRを行っていきたいと考えています。機能性表示食品についても検討していく予定です。
当社は、バラオイルの世界市場で30%のシェア(世界トップクラス)があり、香料業界ではロベルテ=バラという印象も強いようですが、その当社がようやくバラの機能性原料を取り扱うという意味でも今後「ダマスティ」がどう成長していくか楽しみにしています。
―ありがとうございました。
〈ロベルテ 会社概要〉
香料産業発祥の地とされる南仏グラースにて1850年創業。香料メーカーをとして世界7位の売り上げを誇り、天然香料では世界トップのリーディングカンパニー。特にバラにおいては、ロベルテの代名詞とされ、自社工場にて栽培・抽出・製造まですべて行っている。
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