慈恵医大・上園先生に聞く酵素分解ヤマブシタケの有用性
有効成分アリナシンAと優れた高収率が魅力
新日本薬業(東京都中央区・https://www.snyjapan.co.jp/ )では、「A・T・E(酵素分解技術)」用いたヤマブシタケ原料の提案に注力している。同技術は、特異な栄養成分を有機溶媒や加熱抽出によって損なうことなく、酵素によって食品素材全体をまるごと分解・低分子化する特許技術。なかでもヤマブシタケは、この技術の特長を最大限に発揮できる素材だという。今回は、同原料を用いた脳機能研究などを行う東京慈恵会医科大学 疼痛制御研究講座の上園保仁特任教授に、その魅力について話を聞いた。

ヤマブシタケのどのような成分や機能性に着目していますか?
上園先生 私はもともと漢方薬の研究を行っています。漢方薬は、病気の治療だけでなく、未病の段階で体調を整えたり、病気を予防したりする考え方を持つものです。そうした背景から、植物由来成分が持つ予防作用や生体バランス調整作用に関心を持ち、現在はサプリメントや食事の機能についても注目しています。
漢方でもサルノコシカケなどキノコ類が用いられていることから今回、新日本薬業さんが扱っている「ヤマブシタケ」に着目しました。特に大きな理由は、世界的に研究が進んでおり、多数の論文が発表されている“エビデンスベース”の素材である点です。データが多いということは、客観的に評価されているということでもあります。
ヤマブシタケには、エリナシンAやヘリセノンといった成分がキノコ類のなかで最も多く含まれており、これらは脳に作用するメカニズムを持つことが多数の研究論文で明らかになっています。 例えば、パーキンソン病モデルにおける虚血脳の回復や、アルツハイマー病に関連する神経細胞死の抑制などが報告されています。また、うつや不安への作用も示唆されています。
さらに注目しているのは、脳の炎症を抑えるだけでなく、脳の再生に関わるステムセル(幹細胞)との関連です。なかでもエリナシンAは、NGF(神経成長因子)を活性化するシグナルに関与するとされています。
アルツハイマー病に対する有用性に関しては、ヒト臨床試験が行われている点も、エビデンスの信頼性を高める大きな要素です。特にアルツハイマー病は、アミロイドβの蓄積が始まってから症状が現れるまで20年以上かかるといわれているため、40~50代くらいから摂取し、発症を遅らせることが重要だと考えています。
―「A・T・E」はヤマブシタケにどのような利点をもたらしますか?
上園先生 サプリメント原料で重要なのは抽出方法です。同じ原料でも、有用成分をどれだけ高収率で無駄なく抽出できるかが品質を左右します。
その点、新日本薬業さんが採用している「A・T・E(酵素分解技術)」は非常に優れた技術だと感じています。エリナシンAなどの有用成分を壊さず、減少させることなく維持できている点が最大の特長で、ヤマブシタケにはベストな抽出方法であると考えられます。
―今後はどのような研究を進めていかれるのでしょうか?
上園先生 これまで研究されてこなかった分野として、「A・T・Eヤマブシタケ」原料と漢方薬を組み合わせた際の相乗効果についても評価していきたいと考えています。
先日、地元・宮崎県で行った講演では、健康維持には「消化管機能の調整」「脳活動性の調節」「神経保護・修復」という回路が重要であるとお話ししました。その中で、六君子湯のグレリンシグナル促進作用、人参養栄湯のオレキシン神経活性作用、さらにヤマブシタケの組み合わせを提案しました。今後は、これらを実際に併用摂取した際にどのような相乗効果が得られるのかを検証していきたいと考えています。
講演では、ヤマブシタケが現地の宮崎県産であることも、参加者の皆さんに喜ばれました(笑)
―ありがとうございました。
↓↓↓ 購読(電子版・紙版)のお申込みは以下よりお願いします ↓↓↓