抗炎症に作用で獣医師認知度も拡大中/サン・メディカ

2023年7月21日

秋にはリニューアルや新製品の上市を予定

サン・メディカ(東京都港区、☎03-5447-5221)は、ペット向けサプリメントとして各種製品を取り扱っている。

 ニュージーランド産の高品質モエギイガイ(緑イ貝)オイルを使用した「モエギナール」は、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸をはじめ、30種類以上の脂肪酸が含まれており、ペットの関節・皮膚・血管などの健康維持に効果が期待されている。

 ソフトカプセル剤形となっているため、そのままでも、中身をペットフードに混ぜても使用することができる。現在30粒と300粒の2商品展開を行っているが、オーナー様、獣医師の認知度も向上しており今後が期待されている。

 研究では、in vitro試験において、モエギイガイオイルの抗炎症効果を検証した。その結果、モエギイガイオイルの抗炎症効果は、200μg/mlにおいて、アスピリンよりも高いことが明らかとなった。

 また、in vivo試験において、モエギイガイ由来フラン脂肪酸の抗炎症活性を検証した。その結果、モエギイガイから単離したフラン脂肪酸エチルエステルは、EPAエチルエステルより強力な抗炎症活性を示した。よって、モエギイガイの脂質抽出物はEPAより有効な微量脂肪酸を含むことが明らかとなった。

 同社ではこのほか、マイタケ由来抽出物「D-フラクションプレミアム」も販売している。

 同製品は、免疫細胞の活性化に作用するマイタケ抽出物「D-フラクション」を主成分としており、免疫や腫瘍疾患のサポートに効果が期待されている。

 臨床現場では、猫伝染性腹膜炎において「D-フラクションプレミアム」を0・15㎖ずつ1日2回投与した結果、極度に低下していた活動性に改善が見られ、じゃれて遊ぶようになった。さらに、症状も安定し、存命にもつながったと担当獣医師は言う。

 同社では、今年の秋頃に向けて、各種製品のリニューアルを検討しており、新製品の上市や剤形のリニューアルなど今後もペット向け事業に注力していく方針だ。

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