肌・血糖値で機能性表示へ着手/シー・アクト

2023年1月24日

肌・血糖値の最新の臨床試験で有意差を確認、食品・化粧品どちらにも提案

 シー・アクト(東京都千代田区、☏03-6268-0040)では、国産の微細藻類オーランチオキトリウムから抽出したオイル「ペンタデシル含有オーラン油」の食品用・化粧品用の原料供給を開始している。

オーランチオキトリウム

 オーランチオキトリウムに含まれているペンタデシル(登録商標)は、ペンタデカン酸を主に含有する脂質。同品は、ペンタデシルを1/4程度含有しているほか、DHAなど豊富な機能性脂質も含まれている。

 ペンタデシルは「小胞体ストレス」を緩和する効果が認められるほか、心臓病、脂肪率、慢性炎症、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、非アルコール性脂肪性肝疾患、慢性閉塞肺疾患、すい臓がんなどについて関連性が指摘され始めており、未病領域での対応食成分として注目されつつある。

 同社では、現在、臨床試験を積極的に行っており、最新の研究では、経口摂取による真皮コラーゲンの増加作用、糖負荷時の耐糖能の改善を確認。今月中の論文投稿を目指し進めているところだ。また、機能性表示食品についても、肌関連と血糖値に関する表示で届出を進めている。

 そのほか動物試験では、角質水分量、皮膚水分蒸散量が有意に改善されたことを確認。また肌細胞でも小胞体ストレス緩和の結果、美肌効果の有意性が確認されており、その体感性の良さから美容向け食品としての引き合いも好調だという。

 また、マウスの膵臓β細胞において、β細胞の小胞体ストレスを緩和し、インスリン分泌を正常にすることで、糖尿の状態を改善することを確認。小胞体ストレスを緩和することで糖負荷後の血糖値の上昇を正常にすることも確認している。

 同品は、摂取目安量が6~12mgと非常に少なく、耐熱性にも優れていることから幅広い食品に利用しやすいことも特徴だ。

 同社では、オーランチオキトリウムを国内で陸上養殖しており、供給も非常に安定している。OEMや小ロットの相談も対応可能。 今後は、ドクターサプリへの提案や海外展開も視野にさらに臨床研究を進めていく方針だ。


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