藻類、微生物などの受託開発に注力/オーピーバイオ

2023年9月28日

海洋資源を活用した価値創造を提案

オーピーバイオファクトリー(沖縄県うるま市)は、微細藻類や細菌、微生物といった海洋生物資源について2万種類を超えるサンプルを保有しており、健康食品をはじめ医薬品、化粧品、化成品、エネルギーなど、さまざまな領域における価値創造を提案している。

特に、持続可能性の高いエネルギー源として注目されている微細藻類については、健康食品メーカーの素材開発や新事業の立ち上げを含めて豊富なサポート実績を持ち、新規の問い合わせも増えているという。

    フォトバイオリアクターでの培養の様子

微細藻類に関しては、約1000種類ものサンプルを保有。有用な株の供給から機能性の探索、培養条件の検討、受託培養、さらには培養設備の設計・設置や技術指導に至るまで、トータルでのサポートが可能だ。

培養設備については、微細藻類の高密度大量培養が可能な「ガラスチューブ型フォトバイオリアクター」の国内総代理店を務めており、これを用いることで従来はスケールアップが困難であった品種の大量培養を数多く実現してきた。

自社素材では、フコキサンチンやオメガ3系脂肪酸をはじめ61種類以上の栄養素を含有する微細藻類・パブロバの高密度大量養に世界で初めて成功。現在はパブロバを配合したサプリメントやパスタ、ドレッシングなどの一般食品を販売している。パブロバの認知拡大と同時に、同社の優れた培養技術をアピールしていく考えだ。

 また、昨年2月にはロート製薬(大阪市)と共同で微細藻類の研究開発および商品化・事業化を目的とした研究拠点「AMU LABORATORY」を沖縄に設立。現在は、付加価値の高い微細藻類の社会実装に向けて関連企業やアカデミアを巻き込んだ取組みを進めており、新規事業の創出と同時に拠点である久米島の雇用創出にも貢献していく。

詳細については、10月11日~13日に開催される展示会「バイオジャパン」(会場:パシフィコ横浜)にてプレゼンテーションを実施する予定だ。(日時:10月13日(金)14時25分~15時25分)